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日本人間ドック学会発表新基準値 [病院と健康]

飲み食いネタが続いた後で突然、健康談義になりますが、この数値を見てください。日本人間ドック学会が発表した新基準にちょっと困惑しています。
新基準.jpg
生活習慣病の主な要因である血圧、LDLコレステロール、中性脂肪の基準が緩くなった。大幅に緩和されましたね。
ご存じの方も多いと思いますが随分とユルい基準になったなぁ。私にとっては朗報といっていいんだろうか。
これだといわゆる病気予備軍が減ることになる。
じゃぁ今までの基準は一体何だったのさ。

血圧、これまで上が140以上、下が90以上で高血圧だった。新基準では上は147まで、下は94まで正常値なんだと。
私はだいたい朝起きて上が140台で下が90ちょっとなの。先日、かかりつけのクリニックで計ったら上が138で下が88だった。これはちょっと数値が良すぎたのね。その前なんか上が90台で下が60台だったのでお医者さんもビックリしちゃって薬のミリ数が減った。フラフラしたもん。
処方箋持って薬局に行ったら、
「減ったんですね」
「暖かくなったからかもな。やはりやや高めじゃないと調子悪いよ。株価と一緒で高値安定だったらいいんだけどな」
新しい基準だったら服用しなくてもいいのかって考えたりしたよ。

私が血圧以上に気になる中性脂肪の値も緩和された。
150以上が危険域だったが、新基準では男性39~198、女性が32~134だって。
何で男女別にするのかワカランよ。
私は中性脂肪がやや高め。でもバラついていて、ここ3~4年の数値は228、380、197、193です。ホント、ギリギリOKになってしまった。医者からはせめて150を割りなさいと言われてますけどね。

LDLコレステロール、悪玉ですね。これも緩くなった。
これは140以上で脂質異常症だったが、新基準これまた男女別に分けられ、男性が72~178、女性は30歳から80歳まで3段階に細分された。
例えば45~64歳は73~183の範囲が正常値とされた。
私は先日の検査では119だったんですよ。信じられないでしょうけどホントです。

主治医は言います。女医さんです。
「血圧以外ではまだ薬を服用するほどではないけど少しはお酒を控えなさい。それと歩くっていいことよ」って。
私、歩いてます。余暇にスポーツをやる余裕もその気も全くないけど、営業でもないのに外回りが多いので歩いています。
ジャン妻が先日、私に言うには、
「伊東さんが言ってたよ。○○さん(私のこと)よくあれだけ歩いて廻りますよね。何で会社のくるまを使わないんですかねって。使っていいんですよって」
ヤナこったって思った。
伊東とは伊東甲子太郎(仮名)という最高責任者です。この伊東ってのは都内に住んでるクセに電車嫌いでいっつもくるまなんです。それも社用車。
会社には社用車が数台あって、伊東も含めた上役連中は皆、移動に使ってます。2台が東京に停めてある。でも私は使わない。伊東他本社の幹部は殆ど全員が東京都内に住んでるからいいけど、私は神奈川横浜なので社用車を借りても東京の駐車場に戻した後、そこから電車で神奈川まで帰らなきゃならないのだ。それが面倒なの。だったら最初から最後まで電車、徒歩の方が気が楽です。

私の公用先は行政なんだけど内容的に分庁舎が多いので本庁舎ほど駐車場が完備されてないのもある。それでいて殆どが駅から遠い。駅に隣接してるのは横浜市○○区と川崎市○○区くらいですね。
まぁ伊東も私に気ぃ遣ったんだろうけどジャン妻でなく私に直に言えばいいのにね。この辺り如何に私が煙たく見られてるかということだが、私は現在、内勤より外勤が多く、それは電車移動がメインだけど社内で最も歩いているのは間違いないと思うの。

では従来の基準が厳しすぎたのlだろうか。
そうとも言えないのではないか。薬への依存が緩和されることはいいことかもしれないがその反面、厳しい基準で取り組んでこその病気削減、努力が無になってしまう。
私は思うんだけど、これって国民の健康の為というよりは、破綻しかけてる医療費の削減を狙ってるんじゃないかな。
それに各方面の利害が絡んでないか。基準緩和で患者さんが減ると医療費も減るから、お医者さんと製薬メーカー、卸さんの業界が商売にならないからいろいろせめぎ合いになってるんだろね。

イヤな言い方ですが、成人病、生活習慣病、または予備軍を含めた患者層へのお薬ってのはドル箱なんですよ。風邪薬なんかより遥かにね。ずっと付き合っていかなきゃならないからです。
私は今回の基準値改訂・・・と言っていいのかどうか・・・これは朗報に捉えない方がいいと思う。20台の若い衆でまだまだこれからの人ならいいけど、既になってる方は安易に上限を下げない方がいいと思うのだよ。。。
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Adenoma [病院と健康]

大病院.jpg
くだらない納涼会の翌日、予約外来で病理説明を受けにいった。11時半~12時の間の時間帯です。
この頃になると内視鏡検査の待合、廊下も空いてくる。
どっかの男性が、「もう3回出たけど」
「きれいになってそれが3回続いたらオッケーなんですよぉ」
聞いてた私は、「コイツはシロウトだな」って思った。排便3回じゃぁまだまだだよ。

内視鏡部廊下.jpg待合椅子でボケ~っと待ってたら、私の前をどっかで見た看護婦さんが歩いていった。患者さんを内視鏡部に案内してる。
ああ、入院初日に俺に穴の開いてないパンツを渡して内視鏡部まで案内し、帰りは車椅子を押してくれた看護婦さんじゃないか。
いい子だったがパンツと指輪の申し送りがなかったので大騒ぎになって笑いものになったんだぞっ。
じーっと見てやったが私に気付かない。向こうにしてみりゃ私なんかその他大勢だからイチイチ覚えちゃいないだろうけど。
その看護婦さんが患者を連れてきたところを見ると今から手術なんだな。
大丈夫かい?
パンツの後ろに穴開いてっかい?
指輪は外したかい?
でもその処置室からは、前みたいに「先生ぇ~、この方、パンツに穴開いてませぇん」っていう絶叫は聞こえなかった。

遅いな。
11時半からだが12時近くなったぞ。退屈でしょうがない。もうあの本は完読したので持ってきてないし。
既に予約でない外来は午後13時~の受付になってる。このまんまだとドクターもナースも昼休憩に入ってしまう。
受付嬢に言った。
「大丈夫?もう12時前だけど話伝わってる?忘れてない?」
「あ、まだお声がかかってませんか?確認してきます」
そしたらすぐに、若造といったら失礼だが、若いドクターが私の名を呼び、別室で病理診断が始まった。さては忘れてたな。

問診室で私の術前、術後の写真を見ながら、
「今回切除したのは腺腫といいます。腺腫、アデノーマですね」
(センシュ、Adenoma)
「良性です。癌ではありません」
それだけ聞きたかった。
「完全に切り取ってクリップで止めてあります。このクリップはいずれ排便と一緒に出ます」

もうちょっと突っ込んで言うと、大腸癌は大腸粘膜の正常な細胞が何らかの原因で癌細胞に変化するのだが、変化には2つのパターンがあって。。。
今回の私のような良性のポリープ、腺腫が癌化する。
ポリープに関係なく、正常粘膜に直接癌が発生する。
私は良性だったが、大腸ポリープってのはある程度以上の大きさになると癌を含む可能性が高くなるのだ。

ポリープは大腸がんの発生地でもあり、アナタが大腸癌になりやすいかどうかを示す指標でもある。
ポイントは、大きさ、形状、組織の検査。私は前々回、2回めに組織の一部を切り取って確かめ、まず大丈夫でしょうという治験は得ていた。この時の大きさは5mm以下だったので、「1年後か2年後に切りましょう」だったか、「5mmくらいになったら切りましょうね」って言われた記憶はある。
あくまで5mmくらいであって、5mm以上ではなかった。5mm以下は経過観察でいいらしい。
そしたら上州に1年間転勤になったので、ちょうど発見から2年め、Totalで3~4年で切除したというわけ。

大きな腺腫は癌になる一歩手前の状態でもある。
実際、大腸がんの多くは腺腫から発生すると考えられていて、腺腫の直径が1cmを超えた場合は癌を含む可能性が高い。
こういう検査を病理検査といふ。内視鏡でないと判断できない。切除して組織を確かめる。細胞が正常の組織細胞とどう違うかで判断する。
正常な組織細胞はみな同じような形をしていて整然と並んでいる。だが癌だと細胞が歪んだり、並び方の秩序がなくなる。
私は丸い形状だったが、5mm以下でも形がいびつなのは発見次第、切除するみたい。例えばポリープから癌化しないで、平坦なままで癌化するケースもあるから。

私もそうだったがこういうのって痛みや自覚症状がなくいつの間にか大腸にできていた。内視鏡検査や人間ドックでないと見つからない。
たまたま3~4年前の健康診断で便に血が混じってたので再検査になったの。この時は私以外にジャン妻他、数人の社員が再検査になって、誰かが「その病院グループで診療報酬稼ごうしてんじゃないのぉ?」って疑ったくらいに再検査の対象者が多かった。
私の場合、「それって痔じゃないのぉ?」(Z女史)
「痔かよ?」(私)
だが受けてよかったと思います。通算3年か4年越しですからね。
検査はある程度の苦痛と費用と時間がかかるが、ポリープの段階で発見されることは幸運だと思った方がいい。もし癌が含まれてても早期の癌である可能性が高いから。

最近では爆笑問題の太田さんと田中さんが揃って大腸ポリープが見つかったそうですね。2人とも良性で内視鏡手術で切除する予定だそうだが入院はしないとか。
あんな激しい仕事なのに大丈夫なのかな。

「その写真かレポートって貰えないの?」ってドクターにねじこんだが、
「いやぁ、これはお渡しできないんですよ」
それ以上突っ込まなかったが何故かな。だってこれって私のデータでしょう。情報公開できないのだろうか。
「腺腫です。アデノーマ。ネットで検索できますよ」
忘れないように、センシュセンシュセンシュってブツクサ言いながら携帯にメモった。

だが、まだ終わりではない。
今後も定期的に検査するつもりだが、今現在、未来のポリープが発見された。
大腸は何mもある小腸から繋がって身体をぐるっとコの字に曲がっていて、私の腹中には、
「腸が下に向かった脇に2mmぐらいのポリープがあります。それは今すぐに切らないで経過観察ですね。あと1年か2年後にお待ちしています。」とのことであった。
まだあるのか。
まだお付き合いしなきゃなんないってことか。その時はま~た別の本を探さないと。

会計に向かうまでに気付いたことがある。うろ覚えだけど、待合に下記のような貼り紙があった。

『院内でのセクシャルハラスメント、またはそれに類する職員や他の患者さんへの迷惑行為は固くお断りします。もしそういった行為に及んだと判断した場合・・・(略)』
『院内での大声、暴言、それに類する行為によって、職員や他の患者さんへの迷惑行為や、業務に影響を及ぼす場合・・・』
『病院側に応じ難い要求を強要され、業務に影響を及ぼす場合・・・』
その他、火器危険物持ち込み、器物破損、どうとかこうとかって貼ってあったが、私の業界もこういう事件が過去になくはない。
事務員さんに声がけした。
「ウチも同じような業界なんだけど、これって写真撮ってもいい?」
「ええっと、少々お待ちください」
奥に引っ込んで、如何にもベテラン、貫録ある女性看護師の大御所みたいなのが出て来た。
「写真はちょっとマズいです。うっかり他の患者さんが写ったりしないとも限らないので。メモするならいいですよ。こっちも見て見ぬふりができますから」
受付と3人で大笑い。要点だけメモって退院しました。

その後のランチ。
崎陽軒の夏弁当です。
崎陽軒夏.jpg崎陽軒夏開封.jpg
これで足りたかって?足りるわけないジャン。

その夜の祝杯です。
この店は未Upです。写真だけ貯まっています。
祝杯その1.jpg祝杯その2.jpgお茶漬け.jpg
飲んでたらZ女史から、「入院してたの??肝臓??」
「違いますよ、前に痔じゃないの?って言ったの覚えてる?あん時から年に1回受けてる検診で、上州から戻ったら切るって決めてたのよ」
肝臓かい。即、そういう発想するかね。そんなに飲んでると思われてるのかなぁ。まぁ来年も内視鏡検査しますけどね。
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お通じはありましたか? [病院と健康]

またまた美しい話で恐縮ですが、ナースに「お通じがあったら見ますので呼んでくださいね」って言われてます。出血がないかどうか目視で確認するんだって。
恥ずかしいな。
そうやって現物を見せるものなのかな。美人のナースだけによけいに恥ずかしい。世間一般では皆そうなのかな。
私はお通じがないまま退院だったら家で自分で確認すればいいやって気楽に考えてた。そしたらお通じがきちゃったのである。
お世話になりました1.jpg
さて、どうやったか。
私は用を済ませた後、トイレットペーパーの最初のひと拭きを捨てないで、その上からトイレットペーパーを被せてそっと脇に置いておいたの。
そして最後まで用を済ませて排水した。
ナースを呼んだ。
「どうなさいましたかぁ?」
「お通じがきました見てくださいっ」
ナースが来たら隅に置いてあるペーパーを指差して、「最初のひと拭きですっ、どうぞっ」
ナースは手に取って広げ、マジマジ見てたが、
「大丈夫ですね。出血ないですね」と相成った次第。
やった。これで大手を振って退院できる。看護婦さんって辛いね。

退院の手続きに入る。
「会計が診察カードと入院費のお値段を持ってきますので、着替えてお待ちください」
何しろ個室だし幾らかかるかワカラン。いきなり会計窓口に行ってベラボウな金額を示されても手持ちがないかも知れないので、事前にここ、病室で費用を知らされるんです。「お会計はお席で」の料理屋と一緒だと思えばいい。

会計が来る前に、別のナースが外来の予約表を持って来た。そしたら日付が違ってたのである。なんと明日の朝になってた。
「明日?さっきの看護婦さんは2週間後の○○日って言ってたけど。」
手元に仮予約表がある。「ホラ、来週になってますよね」
明日の予約表を持って来たナースはキョトンとしてる。
「明日の朝って、それ、別の患者じゃねぇの?」
「・・・???」
ねぇ看護婦さんよ。患者(私)の前で考え込まれても困るんだけどな。仕方がない。助け舟を出した。
「別に明日でもいいけどさ。でも一昨日切除したばかりですよ。今日退院して明日にもう結果が出るのかな?」
そこまで説明したらようやくナースは「オカシイ、これは間違いであろう」と思い直したみたい。
「そうですよね。ドクターは来られましたか?」
「来たよ。若い男性のね。」
この時はさすがに若い野郎とかの比喩は使わなかった。
「先生のお名前は?」
「さぁ、そこまでは見なかったな」
私はそのドクターに対して、「テメェよくも俺の尻を切り裂きジャックしやがったな」というくだらない視点で見てたので、ドクターのネームプレートは全く見なかったのだ。
「すみませんもう一度、確認してきます」
この後、しばらくしてからまたナースが来て当初の予定通り2週間後になった。本館と別館と別れ、各々が高層ビルといえるくらいの大きい病院だからか、ドクター、ナース、事務員の連携が上手くいかなかったみたいですね。

退院前の余談です。
ここからほど近い大病院には、カルテや検査データ等を病院内各セクションに搬送する「自走台車システム」というものがある。
システム2.jpgシステム3.jpgシステム4.jpg
システム1.jpg強化プラスチックのコンテナ、書類ケースみたいなのが無人モノレールみたいに館内を動き回っているそうです。ラックレールが天井に敷設され、コンテナが懸垂式モノレールのように走り回ってるそうですね。

ドクターやナースがコンテナを最寄のステーションに呼び出し、カルテを入れて蓋をロックして、館内の行き先をアドレス指定すると自動で走り出し目的地へ情報を届けるというもの。車庫や複線区間もあるとか。

私は事前にそういうのが稼働してるってのがアタマの隅にあったので、初めてこの病院に来た時に探してみたが見当たらないので、天井裏か床下を走ってるのかなと思ったのだが、場所は近いけど別の病院なのがわかった。

誰がUpしたのか、YouTubeにもありましたよ。
http://www.youtube.com/watch?v=LQi7FsN0UpE

それを見たら天井を這うレースの下に、落下防止の為か強化プラスチックかアクリル板みたいなのが取り付けられてた。
懸垂式にぶら下がった幾つもの自走式コンテナが自走してる。

トラバーサといって、真横にポイントを切り替えたりしてる。コリンファレル主演のトータルリコール2012みたい。
急斜面をグイッと昇ってったり。
レールの継ぎ目のガタン、ガタンという鉄道音もする。

全て機械任せにしても結局操作するのは人間だし、オンラインで繋げばこういうシステムも時代遅れになっていくのかも知れないけどね。

退院後の日常生活について注意を受けた。
出血について、穿孔(腸に穴があくこと)についての後で、退院後の生活についてとある。
『食生活は通常通りで構いませんが、刺激の強いもの(辛いもの)や下痢しやすいもの、脂っこいものは極力避けて暴飲暴食は止めてください。飲酒は2週間厳禁となっています。喫煙も。。。(省略)。。。日常生活に制限はありませんが、遅くまで残業をしたり遠方まで日帰り出張をするなど、身体に過度の負担がかかることは避けてください。またゴルフ、ジョギング、体操などの運動や、布団などの重いものを持ち上げることは腹圧を高くしますのでやめてください。遠方への旅行や出張、飛行機の搭乗も控えてください。』

何だか大げさな気もするが。
辛いものはNGってことはカレーやキムチがダメなんだな。まぁそれでもいいや。別にカレー、キムチ、タンタンメンみたいなのはなくたって生活できる。
お世話になりました2.jpg
だけんじょ、この酷暑に2週間もビールが飲めんのか。それは辛いな。炭酸水も飲めないのかな。
別のHPで見たら、コーヒーや漬物もNGってなってた。何故かな。
ジャン妻は、「水を飲みなさい」
そりゃ飲むさ。それは基本的人権であろ。でもジャン妻に、俺が飲めねぇんだからお前も飲むな、付き合えって言うほど暴君じゃないさ。
「俺に構わず飲んでいいぞ」
「一人で飲むのはイヤ」
それはそれでまた気を遣うんだがな。だが、家では飲んでないようです。

残業もダメだって。
シメシメ。残業なんかしないぞ。上州主張は2週間後にしよっと。自分に都合のいいことばかり考えてたら女性の事務員さんが会計を持って来た。
処理済~領収書.jpg処理済~明細書.jpg
数字を見てブットンだ。
何せ27000円の個室で3日である。旅館と違って2泊3日というのではなく、その日に途中退院してもまるまる3日で計算される。時間割はない。
もし保険(医療でなく民間の)で少しでも戻ってくればヨシといったところ。
手持ちの金が足りなかったので、「病院内にATMあります?」
「ハイございます。入退院ロビーの・・・」近くにあるという。
サッサと荷物をまとめて、部屋の名札と鍵を持ってナースセンターへ返却。「お世話になりました」と言ってその病棟を後にした。

会計は今流行りのホテルでいう自動会計機みたいなヤツだった。
明細書を出し忘れたので受付で再印刷して貰ったが、会計窓口ってのは近年の医療費の高騰や公費削減とかでいろいろ文句を言われる部署でもある。
ここへ来るまではドクター、ナース、事務とスマイルだったがここはさすがに機械みたいな表情をしたオンナどもで無愛想な対応だった。まぁ仕方がないですね。

退院した日、出張明けで帰って来る筈のジャン妻は飲み会でやんの。
仕方がない。自炊することにした。だが冷蔵庫ん中は空っぽだったので買い出しに。
ドカドカ野菜を買い込んだ。両手に買い物袋下げながら、重たいもの持っちゃいけないんだぞって思った。
自分で作ったのは、温うどんだったり、野菜入りで肉なしのラーメンだったり。
自炊~うどん.jpg自炊~ラーメン1.jpg
自炊~ラーメン2.jpgジャン母の差し入れ.jpg
ジャン母には入院する旨を伝えてなかったので、電話したら仰天してた。「何で事前に言わないの」って。
言うことで余計な心配かけたくなかったからと言い訳したがそれは建前で、その後でジャン弟に電話で、「言うとアイツうっせぇからよ」、「うん、だよね」
そしたら翌日、ジャン母は粥と汁を持って来た。私は困惑した。有りがたい気持ちは1/10程度で、残りの9/10は大のオトコが齢50になって老親から差し入れなんて近所に見られたら恥ずかしいから絶対にヤメてくれっていうもの。屹度申し言れました。

2日ほど自宅で安静にして、出社は退院翌週明けからにした。術後とはいえ土曜含めたら9日間も休んだことになる。

未完読だった書籍は完読した。
ニフレックのシミがついたカバーのまま、新田次郎氏の著書の棚に並んでいる。
書棚に.jpg
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入院グルメ [病院と健康]

2日めの昼から.jpg
何故に焼き鳥が?.jpg
術後最初のランチに焼き鳥があるぞ?
「入院前に貰った注意書きで、肉は避けてくれってあったけど、この焼き鳥は喰っていいんですか?」
「大丈夫ですよ」
脂っ濃くなければ大丈夫なんだという。なんだ。退院したらステーキでもと考えたがそこは思い直した。

だが、その焼き鳥を喰ったら脂っ気ゼロだった。塩味も効いてない。
味のしない五分粥のマズい。。。失礼しました。味がしないんです。
高野豆腐と人参の煮物はまぁ私の好きなものだが、蜜柑の缶詰に酸っぱいヨーグルトなんて喰ったのいつ以来だろう。
「鳥佳」の焼き鳥が無性に恋しくなったぜ。
3分で完食。

しかしヒマでしょうがない。
では例の4年連続未完の書籍をパラパラ読み始めた。何だか4年前と違って字が小さくて読み難い気がする。

槍ヶ岳開山ってのは、主人公の播隆上人が俗世で岩松と名乗ってた頃、文化10年に富山の百姓一揆にまきこまれ、過って妻女のおはまを刺殺してしまい国を捨てて出家する。
己の罪業に苛まれ修行に励む岩松を亡妻への未練と煩悩が襲う。良心の呵責に苦しみながら槍ヶ岳登頂に成功し、そこに阿弥陀如来=亡き妻女、おはまを見るのだが、それには修行時に関わった幾つかの寺僧、村人、押しつけられた弟子たち、犬山藩と松本藩の思惑が絡んでいる。
何かを隠して岩松=播隆に付きまとう弥三郎というのがいて、薄ら笑いを浮かべながらあざとい商売を続けている。この弥三郎が謎を知るキーマンなのだが、それは最後に明かされる。

私は読んでて「???」疑問も持った。
播隆上人の過去は本当にそうなのか。過ちとはいえ妻女を殺害した者が上人とまで敬われるものなのか。そういうのって誰かが妬んだりして、どこかでボロが出るのではないだろうか。
槍ヶ岳開山しました.jpg確かに小説ならではの脚色もあって、実際は播隆上人の生家は一向宗信徒が集まって読経する村の集会所のような存在だったという。そこで15歳まで過ごし、そういう仏門に入り易い環境だったのもあって16歳で大阪の宝泉寺、小説ひも登場する見仏上人に弟子入りして出家する。
なので生涯独身だった。一揆に参加したり、妻を殺害したことはないという。
他にも幾つか小説と実像との差があるらしいがここでは詳しくは述べない。興味がある方は調べてみて下さい。
2日めの夕方4時頃、完全読破しました。

読んでしまうとすることがない。それでも病院の夕食は早いので、6時前にはもう持って来た。
2日めの晩メシ.jpg
全粥250g
清汁
太刀魚のレモンバターソース80g
南瓜のそぼろ煮
なます

南瓜ぁ?
なますぅ?
アンケートに書いたじゃんか。嫌いだって。問診でも確認したじゃんか。嫌いだって。
ウチのおフクロみてぇなことしやがってこれは嫌がらせかよって思ったが、そこは病人なのでモクモクとガツガツといただいた。
嫌いなもの1.jpg嫌いなもの2.jpg
カボチャはそぼろがかかってたのでまだ救われたが、酸っぱかったねぇナマスは。頬が痛くなったよ。
太刀魚は冷凍魚なのか水っぽくってさ。塩味が効いてない。
清汁なんか具がないモン。
文句ばっかり書いてゴメンなさい。でもさすが看護婦さんに「マズいな」とは言えないし黙って完食した。下げに来た看護婦さんにはヌケヌケと、
「美味しくいただきましたぁ」
笑顔が返ってきた。
嘘は優しいんだな。

喰って下げたらホントにすることがない。
ジャン妻は雪子を連れて上州に出張に行ってしまい、NANAでしこたまビールと白ワイン(NANAに白ワインなんてあったか?)を喰らったという。
ウラマヤシイ。
こちとら2週間断酒だぜ。

今回の入院は上役と一部の部下(とはいっても今の私は直属の部下はいないのだが)にしか言ってない。遠く離れた(そうでもないが)上州の社員たちには1~2名しか言ってない。
その1~2名のうち1人、笑ふ女から支払のことでメールが来たので返信ついでに、「入院してるので今週は出社しないから来週の対応でいいかな・・・」・・・の後で、
「病院食が不味いよ。カボチャ煮物とか大根のナマスとか俺の嫌いなものばかり出しやがってさ。お粥は味が全くしないし汁は薄いし、漬物もないし、ブツブツ・・・。」
そしたら思いっきりマジメな返信が返ってきた。
「それは仕方がないですよ。病院食は粗食ですからね。少しの間は素材の味でガマンですね。」
ツマンねぇ返信だな。
もうちょっと捻ったオモシロい文言がないのかアイツは。
夕食の後にも、
「病院食が足りねぇよ。昨日は術前の腸内洗浄で空っぽと絶食。今日の昼から食事スタート。若くて美形の看護婦さんが、お通じはありましたか?って訊くからさ、あるわけないじゃん、文句言うわけじゃないけどさ、日頃はここ(病院)で頂いた食事の倍の量を食ってるんだからって言ってやったら、まぁ、ずいぶんお食べになるんですねぇだとさ」
そしたらまたツマンない返信が返って来て、
「絶食すると腹八分目より少ない食事みたいですよね。美人の看護婦さんでよかったじゃないですか。ベテラン看護婦さんだと怒られますよ。」
退院して復帰して再会したら言ってやる。お前はあんなツマンナイ文章力しかないのかって。

処理済~夢の顔合わせ.jpgそういえば今回の雪子の出張先に、昨年の上州滞在時で私がいろいろ絡んだ聖なる酔っ払いオンナというクールビューティー&酒飲みオンナが応援で出向き、雪子と初顔合わせになっている。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-02-23-2
私にとっては夢の顔合わせでもある。ツーショットが見たくなって写メを送らせた。
雪子はこの写真の意図を、単なる私の悪趣味と気づいて苦笑していたそうだが、聖なる・・・は、「ハァ?」・・・クエスチョン状態だったという。
届いた写メにはクールな眼差しと口元の美女が2人並んでる。
寒っ!!
背筋がゾクっとした。

夜はま~た懐中電灯を持った夜勤の看護婦さんが入って来ましたね。
「お変わりありませんか?」
「ないです」
そんな重病人じゃないんだからさ。何回か起こされてしまった。

翌朝、予定では退院の朝。
ナースが来て言うにはまた
「お通じがありましたか?」
「ないですな」
その後で若い男性のドクターが来て、
「あれだけ出してしまった後ですから、お通じがあって退院する方は70%もいません」と言う。ってことは、10人のうち3人はないってことか。
「お通じがなきゃ退院できませんってことはありませんから。では予定通り、退院の手続きをします。次回の外来はまでは暴飲暴食は避けてくださいね」
私はそのドクターのカオをジロジロ見ながら内心、「さては昨日、俺のパンツの尻を切り裂いたドクターはコイツか」って思った。
そして、別のナースが来て、次回の外来は2週間後になった。その時には切り取ったブツの検査結果が出るそうです。

そして朝飯です。
退院前の朝メシ.jpg
パン
ジャム
ハムと野菜のソテー
チーズ
牛乳

パンにバターないのか?って思った。
ソテーというか茹でです。焼いちゃいない。脂っ気ゼロ。
これまた3分で完食。
そしたらお通じが来た。待ちかねたぜ。
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パンツの穴と指輪騒動 [病院と健康]

検査台に横になった。
まずは麻酔の点滴である。痛いんだよね。今回、若い女性の看護師さんが2人がかりで俺を担当した。
何故、2人も必要なんだ?
嫌な予感がした。案の定、2人のうち、年下っぽい方は下手でうまくいかないのだ。右腕に1回ブスッと入れて、
「あれ?曲がっちゃった」
言葉に出しやがった。
曲がっちゃったってどういうことだい?まさか針がネジ曲がったんじゃねぇだろうな。
抜いた後で、「すみません、利き腕(右腕)じゃない方がいいですよね?」
これは失敗した言い訳だな。俺はやや憮然とした。苦笑しながら。
「どっちでもいいさ」
右でも左でもいい。そしたら「ありがとうございます助かります」って言った。何が助かるんだい?
今度は左腕にブスツ。
そしたらこの時も失敗したようでまた抜いたのがわかった。「あれ?」みたいだったね。ワンショットプラスを紙バンで貼って止血してる。
勘弁してくれよって思ったら、もう一人が私の腕をゴシゴシこすって血管を浮き上がらせようとしてる。
再々TRY、ブスッ。
ようやく成功した。2人の会話は、「大丈夫?」、「うん、いってるいってる」
これは点滴が流れ出したの意であろうな。

私は内心、この野郎って。。。
右腕1回、左腕2回、都合3回ブッ刺しやがったな。
「痛いですか?」
アタリマエだろうが。さすがに言いましたよ。眉間にタテ皺よせながら、「うぅ~、痛ぇぞ。上手くいかないのか?」
若い看護師は猫撫で声を出して俺の肩をさすりながら、「すみませんねすみませんね」「ホントにごめんなさいね」「大丈夫ですから」の繰り返し。
そんな猫撫で声出したって俺には通じないよ。
後日、右腕は内出血で痣になりましたよ。見た人に言われたモン。下手ですねぇどこの病院ですか?って。
何で2人で来たのか。察するに1人はビギナーだったんだろうな。練習台かな。

これは点滴失敗の痕跡です。左右両腕です。
「若い女性に点滴やって貰ったらだめ。年配の方が上手よ」(ジャン母)
そうは言っても指定権はないからね。後進に育成の為と位置づけて不承不承納得するしかないな。
右腕、点滴失敗の跡.jpg左腕、絆創膏は失敗の跡.jpg

では内視鏡を挿入するのだが、ここに来る前、「麻酔が効きにくいんですよ。酒に弱くないから」っていう念押しはしといた。
これで4回めなのでこっちも慣れてるつもりだが、ここで騒ぎになった。
「腰を左に。横向いてください」
いつものことで、「アイヨ~」って言いながら言われた通りの体位に移行する。
だがまてよ?
今回病棟で履かされたパンツは後ろに穴が開いてないぞ。それを思い出した途端に看護婦の絶叫が響き渡った。
「あれぇ?先生ぇ~!!この方ぁ、パンツに穴が開いてないでぇす!!」
デケぇ声だなっ。
そしたら「えぇ~、穴、開いてないのぉ~」という男性医師のボヤいた声が返って来たぞ。
見世物みたいに数人集まって来て、
「なんで穴開いてないの?」
「看護婦言わなかったのかな?」
「どうする?」
なんで穴あいてないのったってそれはこっちが聞きてぇよ。で、どうするんだ?
男性医師の声で、「切っちゃってくれる?」
切るって何を切るんだ?
パンツの後ろにハサミで切りこみを入れるらしく、「ハサミ貸してくださぁい」

次の瞬間、ビリッという切り裂くような衝撃を感じた。
男性のドクターが切り裂いたのか看護師かわかんないが、俺は内心、「野郎、ケツを傷つけんじゃねぇぞ」って思ったよ。
次にバリバリバリッって引き裂くような音がした。どうもハサミで切った穴を、両手で上下か左右にビリビリビリって引き裂いたようだったね。
パンツの後ろに穴が開いた。俺は赤面した。なんちゅう辱めを受けてるんだって思ったよ。
病院で殺人事件に遭うのはこういう時かも知れないね。寝たまま背後からブスリってね。

騒動は未だ続いた。
「あれ?指輪されてるんですか?」
「そりゃ既婚者だから指輪ぐらいしてますよ」
「看護婦さんから外してって言われませんでしたぁ?」
「そんなん言われてないですよ。何かマズイことでもあんのか?」
「これから電気を流すので・・・」
何っ、でんきっ?
俺はムキ出しのケツが硬直したが、電気でポリープを焼き切るんだと。「指輪をしてると感電するんです」って言うじゃないか。そんな説明は事前にせいよ。
「先生ぇ~、この方ぁ、指輪されてますぅ~!!」
また大騒ぎになった。
「指輪ぁ?」
「外して貰ってくれるぅ?」
「アイツ言わなかったのかな」
アイツとは私と連れだって来た看護婦のことらしい。会話が丸聞こえである。
「指輪、外してもいいですか?」
だが私は指が太くなり、もう20年くらい外していない。
「外していいが外れないかも知れない。もう何年も外したことないモン」
「そ、そうなんですか?」って言いながら力任せに外そうとしたが外れない。指がちぎれそうだった。
「先生ぇ~、外れませぇん。。。!!」
女性看護師は3度めの絶叫調に及んだ。まさかコイツら指ごと切り落としたりしないだろうな。
「えぇ~外れなぁいのぉ~?」と男性医師の声。皆が困惑してる。まさかこんなことで手術中止にならんだろうな。ここまで来て出直す気なんてねぇぞ俺は。
「じゃぁ濃い石鹸液持って来て~」
ホォ、そういうやり方があるのか。ドロドロした白い石鹸駅を指にヌルヌルしたらアッサリ外れた。
「やったやった外れたぁ」
「よぉ~し始めよぉ~かぁ~」
何だこのノリは。学生のノリだったね。
私は憮然として、「外したの20年ぶりですよ」
「へぇぇぇぇぇぇぇぇ」
一同、変に驚嘆してた。
私はこんな騒々しいノリの病院スタッフに指輪なんか預けたら何処へ失くされるかわからんと心配したら、「外した大事な指輪、これに入れておきますね」プラスチックのパッケージみたいなもの、今思えばあれはお弁当のおかずを入れる器か、ソーイングのケースのようだったが、それに入れて枕元に置いてくれた。
カーテン越しに隣にも患者さんいるんだぜ。何の大騒ぎかと思われるじゃんか。

いつもは麻酔が効かず、ライブで自分の中身をモニターで観てるのだが、今回は麻酔がいつもよりは強めだったのか、これまでの騒動でドッと疲れたのか、うろ覚えのままいつの間にか終わっていた。
病棟看護婦が迎えに来た。パンツの穴と指輪の件で何か叱責されたようで謝ってたが私には何も言わないし私も何も言わなかった。車椅子に乗せられて病室まで戻った。

処理済~見舞いに来たジャン妻.jpgその日は絶食です。
点滴を入れっ放しで寝てるだけ。ジャン妻は夕方に見舞いに来て一連の騒ぎに爆笑だった。
ひとしきり笑った後で、
「あの本、読み終わった?」
「読んでるけど未だ途中。でもいつも途中で終わってしまう箇所は過ぎた。完読できるさ」
「明日、雪子さんの運転で朝から○○(上州某所)に出張なの」
「そうか。じゃかNANAでもGETUでも行ってくりゃいいさ」
東京Night.jpg
その晩じゅう点滴を入れてるので夜番の看護婦さんが何回も様子を見に来る。夜中に何か光ってると思ったらペンライトを持った看護婦さんの点滴取り換えか夜回りだった
こっちは眠ってて、何か物音がして目覚めたら、点滴の側に幽霊みたいにボーッと立ってたりするのでギョッとした。
寝ぼけたアタマん中で、まさか夜這いに来てんじゃあるまいなとバカなことを想ったりした。

深更の看護婦さんの点滴取り換えと、夜回りに起こされて寝不足での翌朝、今日は安静にしてるだけで何もすることがないのだ。
早朝一番で体温を測りに来た時、
「お通じはありましたか?」
「ないですよ。あるわけないじゃん。昨日ニフレックであれだけ力技で出したまま何も喰ってないんだからさ。出る人いんのかな」
って混ぜっ返したら笑ってた。
「今日のお昼から食事ですね」

その昼の食事はこういうものだった。
2日めの昼から.jpg
五分粥250g
鶏肉のつけ焼き70g
高野豆腐の煮物
果物
ヨーグルト
何故に焼き鳥が?.jpg
なんだぁ?焼き鳥ぃ?
肉があるぞ???喰っていいんかい?
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ニフレック [病院と健康]

病院を見上げる.jpg
入院です。だから祭りに行けんかったです。
〇〇〇プを切除します。
それまで毎晩飲んでいた暴飲暴食の生活もここで一度、リセット

事前予約時に部屋希望を聞かれ、「第一希望は個室、第二希望は4人部屋」って言っておいた。「その時の入院状況によりますので、お部屋のタイプは前の週にご連絡します」と言われたにも関わらず連絡が来ない。連絡が来なかったのはアッサリ第一希望、個室が空いてたからだった。
入院受付を済ませて、ナースに案内されたのは17階の個室だった。
27000円ですっ!!
1泊70000円するVIP室もススメられたのだがさすがに遠慮した。無機質で殺風景な廊下を歩いてたら、私の部屋以外の他の個室はガラ空きだった。
病院と言うよりもBHという認識に改めて臨んだ。
ナースステーションまで遠い.jpg私の個室.jpg
若くてキレイなナースから、「この下着に履き替えてください」とパンツを渡された。
この時、「???」って思ったのは、内視鏡科で検査の時はパンツの後ろに穴が開いている。アタリマエです。内視鏡を挿入するからです。
だが今回、病室で渡されたパンツには後ろに穴が開いてない。
これが後でちょっとした騒ぎになる。

次に問診が幾つかあった。幾つかというのは、ナース、ドクター、薬剤師、3人に全く同じようなことを何度も繰り返し繰り返し訊かれた。
皆さん若かったですね。いちばんトシだと見えた薬剤師さんだって30台半ばだろう。訊かれたのは、普段の服用している薬とか、薬アレルギーとか、病歴とか。
食物アレルギーの質問の際、こんなことを訊かれた。(私は食物アレルギーはない)
「カボチャの煮物と酢の物が苦手なんですか?」
「???」
何でそんなプライベートなことを訊くのか。
ああ、予約申し込みの時にDrに訊かれてそんなこと書いたな。相手はそれを見ながら私に確認の意味で訊いているようだが、別にカボチャや酢の物を喰うとアレルギー反応を起こして身体が受け付けないってワケじゃない。単に嫌いなだけ。
「嫌いなんですよ。美味しくないジャン。実家で母親が作ってもガンとして喰わないです。嫌いだって何度も言ってるのに毎度毎度作るのでいい加減にしろと・・・」って脱線したが、そんなのは看護婦さんにとってはどうでもいい話ですね。
「でも身体が受け付けないっていうわけではないですよね?」
「いやいやいや、単に嫌いなだけでですよ。食感とか嫌い。酸っぱいし」
言い出したら止まらなくなりそうだった。
ここでカボチャと酢の物は嫌いって言ったぞハッキリと。だが後で裏切られることになる。

さて、例のニフレック(味の素)である。
腸内洗浄液、下剤ですね。前にも載せたので簡単に述べます。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-11-1
成分はクエン酸マグネシウム、演歌・・・じゃなかった、塩化ナトリウム&カリウム、炭酸水素ナトリウム他。
前夜は食物繊維を抜いた早晩で、22時にラキソベロンを服用しています。
通常は2リットルを一気にガブガブ飲むのではなく、紙コップで2時間かけてゴクッ、ゴクッと飲む。かすかにレモンの香がしなくもないが、とにかくマズい。

窓辺に置いたニフレックのフルボトル?ピッチャー?には注ぎ口がなくて紙コップへ移すのにちょっと注意を要する。
(通常のパッケージ品はビニールタイプで注ぎ口はあります。)
これが生ビールだったらと思う。
1時間ほどしたら排便が始まる。私もだいたい1時間でスタートしてそこからは止められない止まらないになる。
窓辺にニフレック.jpgニフレック.jpg
そういえば斜め前に病院より遥かに高いオフィス高層ビルがあったので、窓辺にニフレック、病室をウロウロしている私は向こうから丸見えだったかもしれない。

今回で4回めなのでさすがに慣れた。2リットルに充分足りない量でOKが出た。美しい話で恐縮ですが、最終的には胆汁のような黄色い透明な液体が2回続けばOK。
「お通じがあったら呼んでくださいね」と美形のナースは言ったものの、私の部屋は遠く、初回2回と呼びだてしてもOKが出ないのはわかっているので、4回めに呼んで、「出ました。実は3回めです」と見せた後は、3回来てもらったらOKが出た。都合7回か8回だったと思う。
「もうベテランですね」
「まぁね。これで4回めですからね」と私は得意満面である。
ここでしばらく待つ。

窓辺でニフレックを飲みながら読書する。他にすることないからね。その本は過去3回この病院の外来に持ち込んで、毎回途中で終わってしまって最後まで読破できないいつもの本。
新田次郎氏の「槍ヶ岳開山」という本。
4年越しのカバー.jpg槍ヶ岳開山しました.jpg
この本、内視鏡検査の時には必ず持参する。
何でこの本にしたのか自分でもよく覚えてないのだがこれで4回めです。
冒頭でいきなり主人公の播隆上人が頂上を目指して登頂するので「何だ成功したんじゃんか」ってなるが、読まれた方はご存じかと思うが実は第一章からある謎を引き摺っているんです。
私はこの時点でまだその謎を知らない。

過去の内視鏡検査では検査外来の待合でニフレックを飲みながら読んで、WCへ行く合間に読む。
だがOKが出て内視鏡検査台に寝そべる時はロッカーに置く。ここでいつもTHE END。。。
本のカバーは過去のニフレックのシミだらけ。
WCにも持ち込んでるし、手を洗ってカバーに触れるから、紙カバーは過去数年間のニフレック、WCの手洗い水がシミついてる。

毎回、前回に何処まで読んだかは忘れている。なので検査の度にまた最初っから読み直すことになる。で、途中で終わってしまう。
読破しない代わりに捨てるに捨てられず、何だか内視鏡受診時の御守りみたいになってしまった。ここ病院に来る度に前半だけ3回くらい読んだが途中までで終わる。でも平日、日常に読む気になれなかった気の毒な本。
いつか入院して切除する時に読破してやるぞと決めてたの。
その時が来た。
実際、家を出る時、ジャン妻に、「あの本持った?」って訊かれたからね。

ナースが迎えに来た。
勝手知ったるいつもの内視鏡外来へスタスタ向かう。
病院通路は迷路みたいだった。一人で行けって言われたら誰かに道を訊かないと絶対に辿りつけないかもしれない。

見知ったいつもの外来にはニフレックを飲んでるヤツらが数人いた。
少しだけ待たされたが、待ってる間に壁に目をやったら、この医院(課?)のドクター、看護師のひとりひとりの写真が貼ってあった。
皆、若いのだ。
ジャン母が入院した時に某病院で、「こんな若い人ばかり、アンタほんとにお医者さん?って言ってやりたくなった」って言ってたが確かにそう言いたくなるくらい若いドクターばかりだった。

私をここまで案内した若いナースは「1時間後に迎えに来ますね」と微笑んで病棟へ戻ってった。まぁ後で気付けばこのナースさんが申し送りを怠った?気に留めなかったのでこの後でちょっとした騒ぎになるのだが。。。
検査台に案内された。
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耳を切る [病院と健康]

大病院.jpg
この夏、私はプチ入院するのですが、その前に「検体検査を行います」というので予約がてら行った。
検体検査ってのは、人体から得られた被検査物の成分を分析したり、微生物有無等の検査を行うことです。臨床検査とも言っていいと思う。
そんなん必要なのだろうか。私は医療関係者が病院の収益を増やす為に間者にススメる検査ではないかって疑った。実際それなりの値段はするのである。
前回の記事ん時、「それって必要なんですか?」って訊けばよかったのだが、必要性の有無についての説明は全くなかったのだ。「検査を行います」だけ。
過去にUp済みの腸内洗浄検査や、日常の健康診断とも違う。採決、レントゲン、心電図のみだった。これだけで5千円札が飛んでったからね。

月曜なのにそんなに待たなかった。11時には職場に戻れたのだが、戻った私を見て職場の女性が言うには、
「耳、どーしたの?」
「あっ、剥すの忘れてた」
耳にワンショットプラスとばんそうこうを貼ったままだったのである。
(ワンショットプラスってのはカット綿です。エタノール含有の消毒綿、第3種医薬品)
「耳を切ったんだよ」
「自分で?」
「何で自分で。検査だよ。血が5分以内でちゃんと止まるかの検査」
その場で耳の絆創膏を外してゴミ箱にポイした。

病院で「耳を切ります」って言われた時にはギョッとした。何でそんなことしなきゃならんのだ。
「耳を切ってちゃんと血が止まるかどうかを検査するんです」という。夏場の手術に備えて、血が止まるのにどれだけ時間を要すすかの検査だと。
(耳を切る。。。)[たらーっ(汗)]
脳裏に、耳を切る?耳をそぐ?キラーコワルスキーの耳そぎ事件を思い出したよ。これはコワルスキーのシューズのヒモがユーコンエリックの耳に引っかかった事故だが、耳の根っこを切るんじゃなくて耳たぶを切るんだと。
有無を言わさず白衣を来た女性、おそらく臨床検査技師さんだろうか、小さいカッターナイフの刃みたいなのを取り出して、「ちょっとだけ痛みますよ」と言いながらカッターナイフでシュッ!!
鋭い痛みが走った。
コイツめ、カッターナイフを使い慣れたこのオンナは今は白衣を着てるが、過去は制服のスカート長くてチェーンジャラジャラ、制服にカミソリ隠し持ったスケ番だったんだろって内心で悪態ついた。

耳にワンショットと絆創膏当て、止血するまでの間、右腕からの採血が始まった。
ブスッ!!
(痛ぇな)
長く感じられた。1本、2本、3本、まだ取っ換えてる。いつの間にか5本も血を抜きやがったな。
その間、聞いてみた。
「(耳は)どれくらいで止まるの?」
傷よりもシャツに赤い血が付着するのが嫌なのです。
「まだ2分です。5分以内で止まれば。ワーファリンなんかお飲みじゃないですよね?」
「ワーファリン?飲んでないです」
血液の抗凝固剤です。血栓予防と治療です。血液をサラサラにする。それを服用してると血が止まり難い。
(余談ですが、ワーファリン(エーザイ)は納豆が禁忌です。ブラザキサ(ベ-リンガーインゲルハルム)は納豆OKです。)
処理済~領収書明細書.jpgレンドゲンと心電図で終了。これだけで随分な金額だったよ。再診料70点(3割だから210円)、検査1050点(3割だから3150円)、画像診断が497点(1491円)、計1617点(3割だから4851円)、1円切り捨てで4850円だった。
飲みに行けるな。
5000円弱だと新宿御苑の「こころむすび」は無理だが、上大岡の「鳥佳」なら余裕で飲みに行けるじゃないか。。

「自分で穴あけたのかと思った~」
「何で自分で?」
ピアスでもするのかと。お洒落~、清原みたい[わーい(嬉しい顔)]
「・・・」[パンチ]
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大きい病院 [病院と健康]

大病院.jpg
大型総合病院に問診に来ました。
前に乗せたhttp://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-11-1の記事で、不味いニフレックを飲まされる拷問、内視鏡で検査を受けていた病院です。
上州に1年いて戻り、いよいよ切除する決心がついたので予約に来たのだ。
医師との問診の前にアンケートみたいなのを記入して待合で待った。そのアンケートには嫌いな食べ物は?って箇所があったので、俺は大真面目に、
「カボチャの煮物」
「酢の物」
「スーツ、甘いお菓子」
好きな食べ物の欄はなかった。

睡眠時間を書く欄があった。6時間って書いたが実際はもっと短く、5時間か5時間半です。(トシのせいか)
週の入浴回数と、入浴かシャワーかを書く項があった。そこは適当に書いたが、その横に“洗髪の回数は?”っていう私にとては余計なお世話的なアンケート質問があって、7回って書いたが、横に「髪はありませんけど」って書いてやったよ。ここは突っ込まれなかった。

他に何かお困りのことは?っていうのを書く欄があって、私はそこに、“麻酔が効き難い”って書いた。私は酒に弱い方ではないから効かないのだろうか。

そしたら名前を呼ばれ、若い女医さんから手術の内容を詳細に伺った。最短で2泊3日だって。出血とかあったら伸びる可能性もある。
「ウチでは毎日のように行っているから大丈夫ですよ~。」
私はアタマん中で、こりゃBlog毎日更新もいよいよ途切れるかかもな、まぁ途切れたら途切れたでいいやってそんなことを考えてた。

次に入院前日からの注意。「もう何回か検査されてますから、おわかりですよね?」
わかってます。21時までに食事を済ませる。食物繊維やゴマとか摂取しちゃいけない。一度、鴨せいろの薬味ネギを喰って翌日なかなかOKが出なかった。看護婦さんに「○○さんっ(私のこと)、ネギ食べたでしょっ!!」そこらじゅうに聞こえるようなデケぇ声で言われたからね。
「何か他にございますか?」
「麻酔が効かないんだよね」
これが問題。最重要事項です。
「検査の時、効かなかったですか?」
「効かなかった過去3回とも、自分の(中身)をライブで観てたから。苦しくてうぅ~うぅ~唸ってたんです」
「お酒を飲まれるから効きにくいんでしょうね。苦しかったらその場で苦しいって言っていいんですよ」
「苦しくても言っちゃいけないのかと思ってました」
「そんなことはないです。効きにくいって当日も言ってくださいね。で、いつにしますか?今のところ・・・」
5月6月と予約は満員だった。結局、7月になった。ルーチンワークに影響しない週になった。
「今は4月末で7月か。その間に悪くなるってこたぁないですよね?」
「大丈夫ですよ~」
署名捺印した。ところがこれで予約なったかと思いきやそうではなく、「この後、看護師さんと入院時の面談をします。入院の予約を済ませて、お会計して終わりです」
内視鏡科を出て、その筋の受付を2か所、会計含めて3か所、廻らなきゃなんないんだと。

看護師さんのトコに行ったら、先刻書かされたアンケートをまた見ながら、
「麻酔が効かないんですか?」
「効かなかった。過去3回とも、自分の(中身)をライブで観てたから。苦しくてうぅ~うぅ~唸ってたんです」って同じセリフを言わされるハメになったよ。
「検査が終わった後に、立ったり歩いててクラッとしたことは?」
「それはあったな」
「ってことは麻酔が効いてるんですね」
そういう問題か。検査終わった後に麻酔が残ってたとしても話の本題ではないだろ。検査、術中に麻酔が効く効かないが問題ではないのかなぁ。

それで終わりじゃなく、次に入院の予約。
「お部屋はどれになさいますか?第一希望と第2希望を仰っていただけますか?」
「第一希望は個室」
高いんですよ。金額は一人当たりにすると、船山温泉の1泊より遥かに高かった。
「第二希望は?」
「4人部屋」
そしたら受付嬢から1泊7万円以上する個室をススメられた。バス、トイレ、ミニキッチン、ウォークインクローゼット、応接セット、備え付け家具、52インチ液晶TVにブルーレイDVDデッキ、冷蔵庫は2ドア、FAX機能の付いた電話・・・
こりゃVIP仕様の部屋だな。そこまでススメなくっても。俺を何処かの社長さんか議員さんとでも思ったのだろうか。
その高い部屋は遠慮した。どーせ寝てるだけだし。話を聞きながら、入院前にBlogの記事を貯めとかなきゃいかんなって全然別のことを考えてた。でもこの場では希望だけ。いよいよ入院の前になってどの部屋になるか決まる。連絡が来るそうです。

会計を済ませたら腹が減ったゼ。
この病院は地下に蕎麦屋がある。長寿案という
長寿庵.jpg店内1.jpg店内2.jpg
何処にでも石ころのように転がってる名前だが、病院だけに笑える。前金制で、カツ丼と盛蕎麦を喰った。
病院らしく、「薄味をご希望の方はお申し出ください」ともありましたね。
無機質で殺風景な地下蕎麦屋だったが味はまぁまぁでした。
カツ丼ともりそば.jpg
個室について、ジャン妻に「高い!!」って怒られるかと思ったら、案に相違して、「いいんじゃないの?」
「大部屋も泊まりたいんだけど」
大部屋というか、実際は4人部屋です。
「何で?」
「ネタ探し」
ジャン妻はやや呆れた。私は入院中、どうやって記事をUpするかを考えている。

「あの本、持ってって読むんでしょ?」(ジャン妻)
「あの本?」
ああこれか。過去3回の検査時にいっつも持ち込んで、途中で検査が終わりラストまで読んでない本がこれ。新田次郎の「槍ヶ岳開山」
カバーはニフレックのシミが.jpg半分未読の本.jpg
検査の時にみ読む。日頃の平日に読む気が出ないの。
カバーにはニフレックのシミがついている。美しい話で恐縮ですが、洗浄時のWCで手を洗ったシミも染みついているハズ。
それでいて捨てるに捨てられず、今は検査時の御守りみたいになっちゃっている。読み応えがあるので検査終了までには絶対に完読しないまま今日に至っている。上州にも持ってったが結局埃を被ったままだった。
主人公の播隆上人が笠ヶ岳を再興する手前で腸内洗浄が終わる。検査室に入る時は「ご本はロッカーに入れておいてくださいね」って言われ、途中で読み終わり。
序章で槍ヶ岳登頂のシーンがいきなり登場するので播隆上人が登頂成功したのはわかっているが、第一章で百姓一揆の場面からある謎を引っ張っているんです。その謎は最後まで読破しないと明かされない。
私はもう数年経っているのにその謎を知らない。たどり着けていない。いよいよ入院時にもこの書籍は持って行くが、その時、ようやく数年越しにして、私の中で槍ヶ岳が開山することになるのでしょう。
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