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うさ子が前髪バッサリ [Cafe]

うさ子のCafe.jpg
うさ子の前髪を見て固まった。
切り過ぎもいいトコぎ。眉の上、額の真ん中くらいしかないぞ。水平にジョキジョキ切ったみたい。
「へへへぇ、切り過ぎちゃってぇ。。。」
それでいて後ろ髪を編んでいる。昔の髪型かよ。
「変な髪型だな」
「そういうこと言うんじゃないのっ」(たしなめるジャン妻)
処理済~前髪バッサリのうさ子1.jpg処理済~前髪バッサリのうさ子2.jpg
ポップコーン.jpg
「多いな」
「ポップコーン多かったら残してくださいね」
「全部、食べるとブツブツできても知らないよ」(小声でジャン妻)
結局、全部喰ってしまった。喰いだしたらとまらないものなのだこういうのは。

「フレンチトーストなんてあったんだ」
「ありましたよぉ~」
フレンチトースト.jpg
「この間、会社の女性が来られましたよ」
「ああアイツか。何処に座りました?」
「カウンターの真ん中の席です。トテモかわいい子でしたよ」
「そうかぁ。アイツは老け顔だからあれで実年齢はうさ子さんより若い筈だが。この店は薄暗いからそこまで化けの皮が剥がれ・・・」
そこまで言ったらジャン妻にバシッとはたかれた。
ビール.jpgロック.jpg
「それにしてもヘンテコな髪型だったな~」
「自分で切ったんじゃないの?」(ジャン妻)

その次の出張時に行ったら幾分伸びていた。
「自分で切ったんかい?」
「美容院ですぅ」
腕の悪い美容院だな。。。
「オードリーヘップバーンみたいにして下さいって言ったらああなったんですぅ」
おおどりぃへっぷばあん?何処が。
髪が無い私がとやかく言えないが、う~ん、前髪って大事なんだなぁ。
お見せできないのが残念です。
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里見氏を大河に。。。 [隠れ郷土史]

未だ見ぬ里見第3橋台を探してた日のことです
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06-4
この日は時期的に草ぼうぼうだったので散策を断念し、街道に下りて、第5橋台に向かう途中の街道筋にこんな幟がはためいていたのを発見!!
マジ?.jpg
これってマジかよ。
無理じゃないの?
店番をしていたお婆ちゃんに訊いてみた。
「あの旗はマジ?」
「???」
失礼しました。マジなんていう現代語が田舎のお婆ちゃんに通じるわけない。「あの幟はそういう運動をなさってるのですか?」って丁寧に問い直した。
「あれはね。。。」
何か核心部分が返ってくるかと思いきや、
「○○さんがこの旗たててくれって言われたの」
○○さんとは地元の顔役さんであろうか。
「ここだけ?」
「いいや、他にも幾つかたってる」
確かに街道沿いに私の数えたところ、6本か7本、民家や果樹園、店にたってはためいていた。
「ドラマ化を実現すべく頑張ってるわけですか?」
「いいや、そういうもんでもない。でも(旗を)たててんの」

こういう運動を過去に一度だけ見たことがある。
米沢へ行った時です。「すみれ」じゃなくって単なる観光です。上杉家の菩提寺、春日山林泉寺、これは越後ではなく米山市内にあるもので、そこに直江兼続夫妻の墓があって、「直江兼続公を大河に」っていう幟を見たことがある。
結果、それは実現した。相当な運動を長年したと思われる。
おそらく来年の黒田官兵衛・・・出陣前夜に大酒を喰らった佐川官兵衛ではない・・・の地元姫路市でも相当な運動をしたのではないだろうか。
直江も黒田もドラマの時代背景的には秀吉、家康に繋がる。メジャー戦国です。だがこの地の里見氏はどうだろうか。
戦国前の時代なんです。

私だって南総里見八犬伝里見氏の発祥地がここだっていう説はこの地に来て偶然知ったんです。地名が地名なので試みに聞いてみたらビンゴだった。
里見という名前の家が多いんです。里見橋台の取材時に知り得た人が言うには、
「こっちの人はここが発祥だって言ってる」
「では房総半島の人は?」
「あっちの人は向こうが発祥だって。でもそんなのどっちでもいいんだよ」って笑ってた。
でもこっちの里見氏を大河にねぇ。
房総安房の里見八犬伝ならともかく、その前時代ですよ。全国区じゃないしねぇ。
参道登り口.jpg
コンビニにくるまを停めた。
すぐ傍に郷見神社という丘があった。里見=郷見という名前も気になったが、その丘が如何にもそれらしく見える。
マニアの人に言わせると、そういう地形の起伏を見て、もしかして?と脳裏に閃くケースがあって、それが昂じると病気だという。
如何にもそれっぽい.jpg
鳥居.jpg
社殿.jpg
頂上部.jpg
登ってみたらこれまたビンゴ。こんな説明版があった。
やはり.jpg
説明版3.jpg
まてよ?
前にもこれと同じものを載せたな。私が以前載せた場所は城山稲荷の裏です。呟きⅠです。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-12-06
その山が向かいに望遠される。
里見城を望む.jpg
里見氏は源氏です。
稲荷だか神社だかが複数あってもいい。今、私が立っているのはそこから道を隔てた郷見神社の丘です。道を隔てて二か所に同じ案内板がある。
一城別格構造だったのだろうか。
案内板を見たら、「南方眼前の丘陵地が・・・」とあった。ここではなく、目の前の丘がそうですよと訴えている。
地続きになってるように見えますが、実際はこの案内板の向こう側は丘の斜面になっていて、麓に分断する道路があり、南方眼前の丘陵地はその向こう側にあります。そこを昨年の晩秋に訪れたらこんな感じだった。
草が刈ってある.jpg
説明版.jpg
草が刈ってある2.jpg
西南の土居2.jpg

「里見氏を大河に」・・・この運動は真面目な取り組みらしい。
(上毛新聞2012年9月23日の記事から抜粋します。)
http://www3.wind.ne.jp/book_haruna/newpage1satominosatosuisinniikai.html
来年2014年度は、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が刊行された文化11年(1814年)から数えて200年に当たり、加えて元和8年1622年に里見家最後の藩主、里見忠義が鳥取県倉吉市で没して庶子がなかったが為に事実上滅んでから400年近く経つんだと。
里見氏ゆかりの安房の館山市、鳥取県倉吉市、里見氏発祥地のT市が連携して、「里見氏大河ドラマ化実行委員会」を設立。2012年5月14日には里見氏を大河ドラマに推薦すべく、発表人数3万人の署名簿を持ってNHK放送センターへドラマ化への協力を要請したという。
この地に最初にいたのは里見義俊という人なのだが知ってる人はまずゼロとは言わないがその道によほど詳しい人でないと知らないだろう。最後の大名だった里見忠義もそう。

この地の里見氏が安房に移住するまでは戦国初期の頃の動乱を知る必要があるが私もよくわからないのです。
謎も多くてこれまで描かれていない時代ではある。だから新鮮ともいえるが非常に難解でして、応仁の乱(1467年~)はともかく、それよりもっと前、関東の内乱で「永享の乱」(1438年)~「結城合戦」(1440年)~「享徳の乱」(1454年~)という30年に渡る室町幕府と関東ダブル公方、ダブル管領家の泥沼の内乱時代。。。
誰が敵で誰が味方かわかり難いのだ。私だって殆ど知らないし、登場人物は同じような名前が多く、無名とは言わないがお茶の間的にはメジャーともいえない人たちばかり。

バカにしちゃいないですよ。でも知らなくても日常生活に全く支障がないともいえる。題材が難し過ぎるのだ。後半に太田道灌や伊勢新九郎(早雲)が登場すると、やっと知ってるキャラが出て来た~ってホッとするくらいです。
どういう経緯でここ上州の里見氏が安房に土着したのかその経緯すらよくわからないのだ。

里見氏が安房に興した後もこの地には庶流がいて上州一揆衆長野氏の傘下にいた。
餓狼みたいにやってきた信玄率いる甲州軍は、ローズベイカントリークラブの小砦や、里見氏のいるこの地や、ナワさんが制覇した雉郷峠で防戦するが、安中アルプスというその防衛ラインを突破され、本城箕輪城との連携を分断されて里見城は陥落する。
里見城地図.jpg
里見城は里見川と草津街道に面した小高い段丘上にある。
説明版は二か所あって、一つは城山稲荷の裏山。こっちは本城でしょう。
もう一つは今回掲載したコンビニ側にある郷見神社の上です。目の前の丘がそうですよと謳ってはいるが、こっちは出城か物見かもしれない。説明版が新しいので、冒頭の運動の一環で追加したんでしょう。
里見橋台とともに草木に埋もれています。
下りる.jpg
里見氏を大河に。。。これは実現するだろうか。
地味だが信玄に屈しなかった長野業政と併せて描いた方が大河実現可能性が高いかも知れない。
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おちょこ [居酒屋]

おちょこ1.jpg
この店はNANAからホテルドーミインに戻る途中の路地にある。外から見ると何処に店の名前があるのかわからないんです。
店の引き戸を開けた。
客は他に誰もいなかった。
「いらっしゃいませ」と言うまんまる美人オーナーの声に緊張が走った。
ヤバい客が来たって思ったのかも。前に来た時、ネタの品切れが多く、煮るのに「お時間が・・・」、これが続いたのね。ネタ切れってことは仕込み、仕事を怠ったとみられても仕方がないでしょう。やれやれと思った私は締めのダシ茶漬けができあがるのを待たず
「もういいよ。お会計」
「あ、あの、もう少ししたらお茶漬けが・・・」
「いいよもう。それはつけといていいからお会計。茶漬けは他のお客さんに出しな」
「ハイ・・・」
女性オーナーは哀しそうだったが、私は去り際に、「おでんってのは屋台が発祥だろ。今はコンビニでも売ってる。客を待たせちゃダメなんだよ」ってキツめに言って店を出たんです。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-09-25-1

その後に寄ったCafeでうさ子が言うには、
「おちょこ行かれたんですかぁ、すごくいい店でぇ、いい方でぇ、お店を閉めてからウチにも寄られるんでぇ。。。」
いい店?
いい人?
それは俺も思ったよ。オーナーのま~るい笑顔に惹きつけられる店だな。
開店してまだ1年ほどらしいですね。ショウさんの情報だと屋台村から来た店だとか。

再訪しました。
おでん鍋.jpg
おでん.jpg
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緊張させないよう敢えて丁寧な口調で静かに言いました。
「おでん、お願いしていいですか」
「ハイっ」
元気な返事が返ってきた。
「ガンモ、さつま揚げ、大根、餅きんちゃく」
前回時は煮込みが足りないネタがあって、殆ど1個ずつ小皿で供されたが、今回は全品待たされずに一皿で供されました。
キンピラとおでん.jpg
こんな感じ.jpg
でもやはり仕込みにバラつきがあった。
味が前回より濃く、ガンモは煮過ぎなのか箸で摘まんだらボロボロッて崩れてしまったんです。
後から常連さんが来て、「おでん今日は全員集合してます?」な~んて聞いてたから、この店、特に人気のおでんネタきれは茶飯事なんじゃないかなぁ。
「全部ありますよぉ」
そりゃアタリマエだろ。でもやはり「餅巾着がお時間かかります」って訂正が入った。
私はお待たせされなかった餅巾着が出ています。19時前で最初で最後の餅巾着を喰ってしまったのか俺は。。。

おでんって大根は欠かせないし、玉子も不可欠っていう人もいるし、ネタの好き好きは個人個人で違うと思うんです。
ニンジンやロールキャベツ、ウインナーなんてのもあるしね。
時刻はまだ19時ですよ。この時間で切らしちゃダメ。
もっとも遅い時間になると切らしたネタが煮あがって復活するのかもしれない。
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「熱燗、どれがいいですか?」
「船尾瀧をおススメしています」
船尾瀧?
何処かで聞いたことあるな。
ああ、聖なる酔っ払いオンナから貰ったあの酒か。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26
榛名(はるな)山麓の名瀑、「船尾滝」から取って命名されたお酒です。
蔵元はで大正4年(1915)創業の「柴崎酒造」。
二合いただきました。

(余談ですが、私と聖なる・・・の信頼関係は未だ継続しております。先日、彼女の運転するくるまの助手席に乗ったのですが、まぁ運転が荒くスピード出し過ぎ。。。)

モツ煮.jpg
「ダシ茶漬けはできる?」
「ハイできますっ」
前回、ダシ茶漬けを「いいよもう」って断ったのは覚えてるだろうけど、私はおでんダシを飯にぶっかけるだけかと軽く考えてたのね。どうもそんな簡単ではなく案外と時間がかかったような。
ダシ茶漬け1.jpg
へぇ。。。
これがそうか。何かの海藻が載ってました。
ダシ茶漬け2.jpg
「出張ですか?」
「今日は出張だけど、私は今年の春まで1年間、うさ子さんのCafeの近く、○○町に住んでたんで・・・」
「そうだったんですかぁ。うさ子さんの店はここを閉めてから行くんです」
やれやれ、やはりそこまでの知り合いかい。
ってぇことはNANAのマスターとも知り合いなんだろうな。

「そうなんですか。。。」ではなく、「そうだったんですかぁ。。。」、こういう言い方するってことはやはり前回のキツい私のことは覚えてたんだろうな。
オーナー女性2.jpg
処理済~ふたりで.jpg処理済~オーナー女性1.jpg
この街は飲食店の雇用が少ない代わりに、若くして店のオーナーになって頑張ってる人が多い。
うさ子、NANA、幸盛、まる飛、味一味。。。
最初の頃はどの店も入って、えっ、こんなに若い人が?って驚いたものだが、そのうち自分の中でも応援しようって言う気にはなった。
若いってのは勢いもある。おでんの味、煮込みのバラつきはまだまだ若く、ベテランの「梅ふく」、老舗の「安兵衛」には及ばないがいい店でしたよ。
女性一人でも安心して行ける店です。おでんCafeかな。
おちょこ2.jpg
まだまだ素人の域を出ない。そこがいいのかも知れないけどね。
再々訪はあると思います。この店のもう一つのウリ、しおもん、を喰ってないので。
聖なる・・・に貰った船尾瀧を置いてあること。
うさ子の同業者、知り合いでもあること。
こっちに住んでる時期に入ればよかったとも思う。でもまだ間に合う気がする。ああまでキツく言ったんだから見届けたいですこの店を。
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なすび [居酒屋]

なすび.jpg
旅館の女将みたいなママに導かれた「なすび」店内はかなり広い店だった。
カウンター10席。座敷は柔道の乱取りくらいできそうです。廊下奥にもまだ別室の座敷があった。
座敷が広いからカウンターも長く感じた。
お座敷.jpg
カウンター.jpg
(これは再訪時の写真です。)

ママがいて、お揃い紫のTシャツ姿の女性スタッフが3人いた。
計4人。この店の広さ、座敷の広さ、個室やカラオケの離れもあるようなので、これだけの人数は必要だろうな。3人いるスタッフはおそらく地元近隣から手伝いに来てる農家のオバさん・・・あっ失礼、陽に焼けてらしたので・・・主婦の方々だと思います。
ママがスタッフに指示をする際は命令調ではなく、「お願いしますね」という上品な声音だった。
「〇〇伝票チェックしました」
「ありがとうございます」
「お蕎麦、お出しします」
「お願いします」
こういう感じです。
ビールとお通し.jpg
お通し.jpg
カウンター客は私だけだった。
「カレー焼うどんって量多いですか?」
「ええっと。。。」
ママはちょっと考えてる。
「こ~んなにある?」って言いながら私は両腕で大皿の輪を描いてみせる。
そしたらママは、「まぁまぁの量ですねぇ。こ~んなくらい」って言いながら、両手の手のひらでま~るく円を形ち作った。
まぁイケそうだな。お願いした。それとスパゲティサラダ。
わざわざ磯部まで来てそんなんオーダーするなよっていうお声が聞こえてきそうだが、私はショウさんの記事のメニュー写真を見て暗記してたのもあって、カレー焼うどんとスパサラは喰うって決めてきたの。

注文した後でママが言うには、
「締めにサービスでお蕎麦が出ます」
は???
もう締めのオーダーかい。
サービスで蕎麦が出るのはショウさんの記事で見た。
「じゃぁその分だけ腹ん中を残しておきます」
[わーい(嬉しい顔)]
見てると座敷のお客さんに締めのお蕎麦がどんどん出て行ってる。
盛り蕎麦らしい。私は蕎麦の茹で時間、汁を温める時間、水切り~盛る時間、私が喰う時間、プラス磯部駅までの徒歩時間15分を加算して上り最終電車時刻から逆算した。なので私はこの店に入って早々に帰る時間帯を考えざるを得なかった。
田舎街・・・って言ったら失礼だがそういう地域での酒場だから、わざわざ電車で来た以上は仕方がない。乗り遅れたらタイヘンだもん。
この地域の文化というか代行業者もあるんだけど、私はこっちでも東京神奈川の感覚なので、こっちでも飲みに来るのにくるまで来るっていうのはイマイチめんどくさいのだ。昨年、1年住んだ時も1度も代行は使わなかったですよ。

お品書きをジロジロ見ているところ。
お品書き1.jpg
お品書き2.jpg
お品書き3.jpg
お品書き4.jpg
お品書き5.jpg
お品書き6.jpg
家庭料理ばっかりだなぁ。
本日のおススメや、名物料理みたいなのはないようです。定番だけです。
そういえばここに来る前に団地みたいなのがあったが、もしかして寮かも知れない。そこのお客たちが家庭の味が恋しくなってこの店に来てるのではないか。だからこれだけの家庭料理が並んでるんだろう。

スパサラですが、銀座アーケード「梅ふく」の小鉢スパサラを想像したんだが、出て来たものはというと、
ゲゲッ!!
スパサラ1.jpg
なんなんだぁこの量は!!
取り分けるトングまで添えてある。
スパサラ2.jpg
スパサラ3.jpg
うわぁ~、凄いボリューム。。。。
スパゲティというか冷やし中華のゴマドレみたいでしたね。

続いてカレー焼うどん。
「多かったら残してくださいね」とは言われたが、私は貧乏性でこういう時だけ責任感が強いので、残したら悪いなという気持ちが先に立つ。
生ビールがススむアテではある。
カレー焼うどん.jpg
カレー焼うどんとビール.jpg
座敷に出て行く料理の量を見たら、豚肉の焼き物・・・おそらくはバラ肉焼きだと思われますが、ウインナー焼き、キムチ炒め、見てたらいずれも2人~3人前のボリュームだった。
豚肉なんかママが韓国料理ばりにハサミでジョキジョキ切って豪快に焼いていた。

ママが電話をかけてる。
「もしもしなすびでございます。先ほどはありがとうございました。あの、実はですね。私が思ってたより早く皆さんお帰りになっちゃったのでお金を多く頂き過ぎちゃったんですよ。税込で45なのに5000円も頂いちゃって。ごめんなさいすみませんでした。500円かける人数分をお返ししたいんですけどどうすればいいでしょうか。領収書も書き直しますので・・・」
という内容であった。
ああ、俺が来た時に見送ってたタクシー客だな。不心得者の私は口には出さなかったけどそんなん黙っときゃいいのにって思ったよ。そのお客さんは領収書をきった以上は会社のお金でしょうしさ。領収書に多めに数字が書いてある分にはいいのよ。
真面目だなぁ。
その電話の声音を聞いて思ったの。誰かに似てる。
そうだ。GETU。。。のママに似てる。年齢も細身の容姿もそうだが声音がソックリなんです。
でもGETU。。。は小さい店だし、ママは天然だし、店にこれだけのスケールはないし。
でも酷似している。声音がね。上品だし。
カウンターからTVを見上げる.jpg
ママは常連さんと話す傍ら、ちょっとだけ私にも話しかける。
TVのリモコンを私に手渡して、「お好きな番組に変えてくださいね。カウンター席だけの特権ですから」と微笑んだ。
ママから見たら一見のカウンター1人客、私のことだが、ブスッとして飲んで退屈してるように見えたので気ぃ遣ったのだろうけど、私はTVなんか見ない。
見ないんだけど、流れてた番組が皮肉にも、「試してガッテン、うまっ!!次世代パスタ」というものであった。
私はパスタではないがスパゲティサラダを完食している。次にカレー焼うどんを平らげた。最後の締めには蕎麦が出るのもわかった。喰ったものとTVに流れるパスタ=麺=炭水化物が重なり、良くも悪くもこれはこの店の余興かい?ってくらいの絶妙のシチュエーションになった。

この時カウンター私から3つ離れた席に地元の常連さん、男性客がひとりいて・・・後で名刺をいただいたが私はあいにく自分の名刺を持ち歩いていなかった・・・裏メニューでスパゲティミートソースをオーダーされていた。
「初めてですけど作ってみます」と言って調理にかかったママだが、おそらくその男性もTVに映ってる試してガッテン次世代パスタを見て喰いたくなったんじゃなかろか。
ところがママはその裏メニュー、初めて作ったというミートソースを多く作り過ぎたらしい。これまたカウンターの特権なのか、小皿で私んとこにもお裾分けが回ってきた。
だがこれでスパサラ、カレー焼うどん、スパゲティミートソースと3つのヌードルが続いたわけである。
ヌードル、ヌードル、ヌードル。。。ヌードル×3品。
アンタはそのトシまで何年、居酒屋を探索してるんだい?初めて来た居酒屋でそれかい?ってなモンですよ。焼き鳥も刺身も焼き魚も喰ってないのに腹が一気に膨れた。
そして締めには蕎麦が出るとなると。。。
私の脳裏からドーミインの夜泣き蕎麦が消えてなくなった。
ミートソース.jpg
どうよ?この組み合わせ?
何故かこういう組み合わせに.jpg
ミートソース、パルメザンチーズが欲しかったな。
だがこのままだと炭水化物攻勢で私はこの店に敗北する。何か一矢を報いないと。
ということでモツ煮。上州酒場の定番です。
モツ煮.jpg
モツ煮と熱燗.jpg
モツ煮が来て、ママが隣の常連さんに言うには、
「私はこのトシまでスナックに行ったことないんです。パチンコにも行ったことないんです。でも先日、お休みの日に、くるくるまわるお寿司屋さんにいったんですよ。死ぬまでに一度、スナックやパチンコに行ってみたいワぁ」
???
一度でも二度でも何度でも行けばいいじゃない。ママが自分で言ってる自虐的な年齢ネタは、後日再訪した日も何かのネタで、「そこまでいったらアタシお化けになっちゃうぅぅ」なんて言ってましたよ。こっちは困っちゃって、まさか「そうですねぇ」なんて相槌も打てないしさ。
グラス酒はサービスです.jpg処理済~ママ.jpg
途中、座敷のお客さんのタクシーを何回か呼んでいる。
やはり歩いて帰る人っていないようですね。タクシーも磯部駅とこの店のピストン送迎のようである。
私は熱燗飲んでたたのだが帰りは歩くの止めることにした。往路は下り坂だったが、帰りはあの坂を上るのがシンドそうに感じたのである。
ママはタクシーを呼んだ座敷のお客に聞こえないように、「なすびでございます。今日は何度もお呼びして申し訳ございません。また1台お願いできますか?」
タクシーは磯部駅からすぐにスッとんで来る。でもお客ってタクシーを呼ぶと安心しちゃってなかなか腰が上がらないものなのだ。そしたらママが、「お待ちになってる間、運転手さんにお飲み物を差し上げてください」という気配りを見た。
へぇ。。。
店は客をもてなすわけだが、タクシーで客が帰るのはその仕上げでもある。都会と違って地元のタクシー運転手さんは同じような顔ぶれなので、タクシー呼んだらもう店の管掌じゃないから後は知らん顔というわけにはいかないのです。この酒場も送迎タクシーも地元で連携していて、同じ夜空のもとで働く仲間というわけである。
「運転手さんにお飲み物をお渡ししてください。。。」
これは私の胸中、深く印象に残った。

ママが何故か週刊誌を持って来た。
「お座敷にご挨拶に回ってきます。」
行けばいいじゃない。で、この週刊誌は何?何か重要なことでも載ってんのか?
「これでもお読みになっててください。この本、まだ新しいですから大丈夫ですのよ。私しか触ってませんから。他の人は誰も触ってないから安心してお読みになってください」
???
苦笑した私は週刊誌読みながら酒を飲む?
読みながら飲むっていう週刊・・・じゃなかった習慣は私にはないのだ。事件記事しか載っていない。目次だけパラパラめくって閉じました。
キレイな週刊誌.jpg
ママは座敷の各テーブルにご挨拶で回っている。
もしかして旅館業に携わってたってことはなかったか。この店の広大な敷地からして、磯部温泉の素泊まり客が利用する店だったのかも知れない。
だったのかも知れないというのは、磯部温泉ってお世辞にも賑わってるとは言えないように見えるのだ。週末以外はね。
宿をクローズして転職されたのかもって思った。実はそういうことはなく、この店の開業時の経緯は再訪した時に明らかになった。

締めの蕎麦の分だけ腹を空けておきながら、男山を冷やでいただいた。これまた最初はサービスだった。悪いので舛酒で注文しましたよ。
「男山、冷やで」
ママの指示がとんだ。
「いっばいこぼして差し上げて下さいね」
受け皿にドボドボいっぱいこぼしてくれた。下す際、カウンターを濡らしてしまった。

こぼしちゃってください.jpg
磯部駅の上り最終電車21時53分に合わせて、21時20分に締めのお蕎麦を頂いたが既に満腹であります。でも残してなるかと意地で完食した。
そば1.jpgそば2.jpg
上り最終で帰るのがカウンターの常連さんに伝わり、ダイヤが乱れてた情報を得たが、「上りなら大丈夫でしょう」とのことであった。
タクシーを呼んで貰い、お会計を済ませたら。。。
何と!!4000円でお釣りが来たのである。大丈夫か?勘定間違っとりゃせんか?
私は裏メニューのミートソースのご相伴にあずかったのを謝して、カウンター男性に「お裾分けありがとうございました」と一礼して立ち上がった。

「こちらにお住まいですの?」
「いや、今年の春まで転勤で住んでたんですが東京に引き上げました。今日は出張で。。。」
「遠くから来て下さったんですね~」と言うママに外で見送られ、名刺をいただいた。そしたらカウンターの男性も外にスッ飛んで来て私に名刺をくれました。この男性はお仲間が欲しかったみたいですね。仲間を誘う電話を数件かけてたがことごとくフラレてたし。
なすび?.jpg
名刺を貰ったからってすぐ次の何かに繋がるわけじゃないが、普段、慣れた街で慣れた店で飲み歩いているので、久々にハートフルな触れあいを味あわせていただいたよ。
次回はヌードル4品なんてバカな喰い方はしません。ショウさん、どーもでした。
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ぶらり途中下車 旅人の惑星 [居酒屋]

19:13発横川行に乗りこむところ。
ホームに停まってた信越線は4両編成だった。長野新幹線が開通するまでは本線だったが今は横川駅までの盲腸線になってしまった。
でも地元民にとっては大事な路線である。車社会の地だが、まだ免許を取れない年齢の学生さんが多かった。
車輛はドアを手で開閉するマニュアル車輛です。
開けっ放しでもだめです。やや隙間を開けてクローズします。
横川行19時13分.jpg
発車案内.jpg
ホームにいる駅員さんに訊いた。
「磯部駅ってSUICA使える?」
「ええっと。。。」
駅員さんは自信がなさそうだった。確認してた。「大丈夫です使えます」

私は何処へ行くのでしょう。
日本最古の温泉マークがある磯部へ飲みに行くんです。
磯部まで行かなくてもT市内で飲めばいいじゃないって?
今日はいつもの行きつけに行く気分じゃなかったのと、これから行く居酒屋は行ける時に行っておかないといつ行けるかわからないなって思ったのです。思いついたら今日っきゃない。いつ行くか?今でしょ?ってなもんです。
私はこの地に来ること自体が旅そのものなのだが、そこから更に1時間に本数少ない電車に乗ってぶらり途中下車の旅というわけ。

途中駅、北高崎、群馬八幡、安中と停車する毎に乗客数が減って行く。
車窓に写る風景は暗かった。進行方向右手にはバイパスと並走する区間があるのでやや明るいところもあるが、東邦亜鉛安中製錬所の夜景を見て、安中駅を過ぎたら周囲は殆ど闇の中です。

19時32分、私は一番最後部の車輛から磯部駅ホームに降りた。
電車はこの先、松井田、横川方面へ消えていった。
走り去る電車1.jpg
走り去る電車2.jpg
しばしホームに佇んで旅人気分。
これぞ旅愁というものであろうか。
私は今宵いっときだけ旅人の惑星になったような気分。
磯部駅電光表示.jpg
帰りの上り時刻確認.jpg
磯部駅.jpg

改札を出て21:53発上りが最終出電車なのを確認した。20:04を過ぎると上りは2時間弱も間があるのです。
磯部駅前には家人の迎えを待つ女子高生が20人くらいいた。
日本最古の温泉マーク.jpg

私はタクシーも使わず暗夜をトボトボ歩く。
薄暗い磯部温泉街を歩いているのは私だけ。前に載せた「いまい食堂」もこの時間でもう閉まっているぞ。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-11-19
いまい食堂.jpg
磯部温泉街.jpg
これから私が向かう居酒屋はゲストのショウさんの記事を見て事前リサーチ済み。
居酒屋なのに店の前にくるまが数台停まってたのを確認している。ってことは駅から結構な距離がありそうである。
くるまでなきゃ行けないのかな。行ったはいいけど休みだったら悲惨なので店に電話した。
「ハイ、なすびでございます」
上品な女性の声が返って来た。
「今日、営ってます?」
「ハイ、営っております」
「ひとりなんだけど入れますか?」
「ハイ、おひとり様でも何人さまでも大丈夫ですよ。お出でなさいませ」
優しげなこの電話で期待が膨らんだ。

誰も歩いてない暗い夜道を歩いてるのは私ひとりだった。
歩道にはガードレールもなく私スレスレにくるまが走り去って行く。
暗夜行路.jpg
私が歩いている夜道は昼中なら何回も走ったことがある。
殆ど私用というか探索で走った。赤穂藩逐電家老、大野九郎兵衛の墓がある松岸寺に辿りつく道なんです。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-05-31
昼と違って車道と歩道の境がわからないくらいに暗かった。シェルのGSを過ぎたら何処まで行っても真っ暗でコンビニもなく、自販機の灯りや、対向車のライトが頼りである。

5分か7分ほど歩いたら暗夜僥倖、一つの店の灯りが見えてきた。
目指す店かなと近くまで行って見上げたら確かにその店の電飾看板だったが。。。
なすび?.jpg
まだここじゃない。これは案内電光表示だった。
そこを左折、路地を歩いて行く。
途中、民家の路地を右折すると、公団?団地みたいなのがあって、ポンポンとボールを打つ音がコダマする。
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テニスコートがあった。
野外照明が煌々と照らしている。右手は学校なのか公団なのか何かの寮なのか、白い建造物が闇に浮かび上がっている。
テニスコート.jpg
テニスコートの駐車場.jpg
前方からタクシーが来た。
おそらく磯部駅か安中駅に向かうんだと思うが、これから行く居酒屋へ送った帰りのくるまでしょう。ってことは磯部駅から歩いて行く距離じゃないのかな。

坂を下っていく。周囲は秋の虫の声がする。
前方から碓井川のせせらぎが聞こえてきた。構わず道がどんどん下って行く。このまんま行ったら川に突っ込んじまうぞ。

居酒屋は何処にあるのか見回したら、左手にまた電光表示があって、居酒屋なのに駐車場と堂々点いていた。
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目指す店はこの駐車場からまたちょっと坂を下ったところにあった。

何だかホッとした気分。
随分と歩いた気がする。周囲は闇で、いったいここは何処なんだい?ってなもんである。ひとりで無事に辿りつけるかどうか。女性ひとりで磯部駅から歩いて来るのは止めた方がいいだろう。

敷地に足を踏み入れた。
旅館の駐車場に迷い込むように足を踏み入れたらそこは旅館ではなく居酒屋だったという趣である。でも結構広い大きい店のようですな。
ここまでどれくらいかかったんだろう。
i-Phoneiを見たら磯部駅から徒歩15分だった。帰りの距離と徒歩時間を咄嗟に逆算する。
今宵はいつもみたいに深酔いするほどガバガバ飲めない。酔い過ぎたらここまで来た莫大な距離の途中で行き倒れになるだろう。電車で帰るんだぞという意識をしっかり持たねば。

店の入り口前にはお勘定を終えたサラリーマンさん3人4人いて後から来る同僚を待っていた。支払を終えた最後のお客と店のママらしき女性が連れだって出て来たぞ。
細身で初老の(失礼)ママは着物姿か和服でその上に白い割烹着だか前掛けを付けていた。
タクシーが来た。女将?ママは5人いたお客さんを丁寧に見送っている。まるで料亭か旅館の女将といった物腰である。
タクシーは磯部駅発20:04発上り電車に合わせての送迎だと思う。私も帰りは無理して歩かないでタクシー呼んだ方がよさそうだなって思った。

女将?ママはアクシーを見送った後で、店の暖簾の前に立って一部始終を観察していた私に気付いた。
「あら?」
私をどう見たのか。察するに店の客が涼みに外に出てたか、携帯で電話してたか、喫煙してたんかと思ったようで。
なすび.jpg
「さっき電話した者です」
「ハイ、どうぞお入りください」
「カウンター?」
「カウンターでも何処でも空いてるところへどーぞ」

暖簾にはなすびが描かれていた。
ショウさんスミマセン、本文中に貴Blogタイトルを無断借用しております。
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上州小料理屋 任侠気質(カタギ) [居酒屋]

蒼白い店構え1.jpg
蒼白い店の前に立って中を覗いたら、オッチョコチョイのスタッフAさん(仮称)とバッタリ目が合った。
Aさんはとびっきりの笑顔で嬉しそうにこっちに歩いて来て、どうぞ入ってください入ってください。。。
かつて何回も座ったカウンター奥の席に。。。
「今日は天然ですみません」 (マスター)
天然もの?
この店は養殖ものは出さない店だが?
一瞬考えたが、マスターが言う天然とは魚の天然ものではなく、天然=Aさんのことです。
最初の膳.jpg
キンメ刺身.jpg
鰹竜田揚げ.jpg
西京焼.jpg
お店は忙しいらしい。
いいことではある。だけど失礼ながらそんなにお客さんがいないのに何故忙しいのだろうか。
夜ではなく昼に忙しい日が続いているというのです。
「昼に忙しい?夜の仕込みで?」
「会議用の仕出弁当なんですよ。お得意さんの会社のね」
以前からある程度の量で依頼があるとそういうのも受けていたそうだが、やってみると結構、大変なんだと。
「ウチは既製品を一切使ってないので。刺身は無理でも焼き魚、小さいステーキやエビフライか天ぷら、野菜煮物、御新香とか。一つの弁当にそれだけ入れるんです」
そ、それは凄いな。
「幾らくらい?」
「にせん・・・」・・・百円とか二百円だったかと思う。高級仕出弁当の趣である。
どんな仕出弁当か見てみたいものだな。

だが儲からないらしい。
煮たり焼いたり揚げたりの材料を全部揃えてチマチマ詰めて、手間暇かけても採算が合わないというのだ。
「エビも値上がりしてますし。。。」
へぇ。。。
でもその見返りとして、「その弁当を入れてる会社の人が夜にこの店に来るって効果は?」
「ありません」
「ないんですか?」
「逆なんです。普段、夜に来てるお客さんで日頃お世話になってるからって引き受けたんですが。。。」
「ああ、もともと夜に来てたのね」
「そうなんです。いつもお世話になってるからって引き受けたらそれが甘かった。一旦引き受けちゃったら最初の値段で中身の質が落とせなくなったんです」
妙なところで人気が出たものである。
炊き込みご飯ちょっとだけ.jpgお新香.jpg塩辛.jpg
私は弁当稼業ってのは儲かるもんだと思ってた。
巷にあるホカ弁とか、Hotmotとかは、例えばエビフライ弁当とかハンバーグ弁当、焼肉弁当や生姜焼弁当とかのメダマになるおかずの弁当なら簡単で儲かるのではないか。幕の内みたいに品数多いわけではなくむしろ単品に近いし。
「そっちの方が儲かるんです。焼肉とご飯、エビフライとご飯、キャベツの千切りと御新香だけでいいんだから」
今、受けている仕出弁当は薄利のうえに、現金でなくってカード支払いになると手数料がかかるので、殆ど儲けにならないというんだな。
でもやらなきゃならないんだと。
処理済~いい笑顔なんです.jpg処理済~目が真剣.jpg
儲かる儲からないの話はさておき、この後、Aさんと上州のヤ〇ザ談義になった。
「昔からヤ〇ザが多いから・・・」
「ヤ〇ザというか侠客でしょ?」
「木枯し紋次郎とかね」
「木枯らし紋次郎?」
それは架空の人物。実在して有名なのは国定忠治でしょうが。。。
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国定忠治は一家があって親分子分の世界だが、木枯らし紋次郎は孤高の渡世人なのでちょっと違うように思う。では上州にヤ〇ザというか侠客が多かったのは何故か。

生糸生産が盛んな土地で女性が稼ぎ頭だったが、それに対して暇を持て余した男が博打をするようになったのが発端だそうです。
江戸時代後期に農村の仕組みが崩れたからだともいう。江戸川水運で物資が集まり河川と街道が賑わい、商品経済の発達によって農民や農村の仕組みが緩んで純粋な農民でなくなってきたのである。

末期になると特に天保年間、不作や飢饉による人口流出や農作物だけでは食えない農民の日雇い出稼ぎの増加によって他国から流れてくる者が増える。
金があるところには人が集まるが、中には怪しげな輩も多く、流れ者イコール無宿者で、その中には農民を困らせる強請たかりの喰い詰め物浪人がいたり、他国から逃走中の大物が紛れ込むようになる。

幕府は無宿者の取締りや治安対策の為に関東取締出役、八州廻りを設置したが人数が足りない。彼らは出先の村々、組合のようなものから地元民に協力させるが、関東は幕領(天領)と大名領、その飛び地、替地が複雑に入り組んでいて取り締り難かったのもある。だから潜伏し易い。

強く取り締まろうとしたら自警の目的で親分子分の関係が発生し、遊侠の徒が現れる。己の身は、財産は己たちで守るというもの。
特に武蔵、上野、下総、常陸辺り。利根川水系に多い。
利根川筋の遊侠については天保水滸伝などで困窮した民衆を救う英雄のように脚色され、講談や芝居に持て囃される。

銚子湊の五郎蔵。
佐原の喜三郎。
笹川河岸の繁蔵。
飯岡の助五郎。
万歳村の勢力富五郎。
(繁蔵、助五郎、富五郎の舞台は千葉県の東庄町辺り、最寄駅はJR成田線の笹川駅)

武州では有名な新門辰五郎、小金井小次郎。

そして我が上州では、超有名な国定忠治、大前田英五郎、日光円蔵。。。
国定忠治の本名は長岡忠次郎というのだが、生地である上州国定村に由来する。天保大飢饉で農民を救済した侠客として脚色される。
時間があれば旧跡を訪ねてみたかったがそこまで及ばなかった。
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店ん中はガラガラである。
私もジャン妻もそこそこ腹に収まった。でもマスターとAさんは仕込みの手を緩めない。他に誰も客がいないのに何を仕込みしてるのかと思ったら、「明日も仕出し弁当の注文があって。。。」
何処の会社の弁当か知らんが、営利殆ど度外視して薄利で注文受けちゃうマスターにも上州の親分の血が流れてるのだろうね。
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「自分もだんだん身体が動かなくなってきてるんで。前は一度に二つ三つ同時進行でさばけたんですが最近は忘れちゃったり。この間なんか、刺身を切りながらもう一品何かやってた筈なのに忘れちゃって、焼いてたアナゴ一匹ダメにしました。」
ダメになったアナゴ一匹は弁当ではなく店のお客さんに出すものだった。再度その分、焼きなおしたそうだが、仕出弁当には焼き物揚げ物煮物、いろいろ入れなきゃならないし、20食とか30食とかになるとマスターひとりではできない。おっちょこAさんや、今日はいないしっかり者のBさんの手伝いが不可欠だという。
「マスターは介護が必要なんで[わーい(嬉しい顔)]」(Aさん)
「ひとりでは無理です。量が多くて2人とも来て貰った時があって。それでいてウチは労働組合が強いからさぁ」ってボヤきながらマスターは豪快に笑うのであった。
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上州ダブル出張 [居酒屋]

ジャン妻と2人で上州へ出張した際の出張申請の時、私とソリが合わない〇長から、
「いいけど。夫婦で出張に行くとね。何しに行ってんのって変に言う人もいるから気を付けてね」
奥歯にものが挟まったように言われた。釘を刺したのである。
何を気を付けてねなのか。
コイツ嫌味かと思ったが。。。

伏線がある。
現場統括責任者で伊東甲子太郎というキャラがいるのだが、伊東の妻も支店長なんです。俺らと同じ夫婦勤め。
ウチの社には他にも夫婦勤めが6組、計8組もいると~ってもいい会社?なのです。まぁそれはいいけど最近、経理の女性が伊東からあがってきた社内接待領収書を見て眉を顰めた。

伊東がエリア長数人を集めて何かの会議の後で社内接待だか懇親会になった。いつも1ヶ月に1回程度は集まっているそうだがまぁそれは伊東の権限だからいい。
問題なのは、あがってきた領収書と接待交際費明細に参加者の名前を書くんだけど、その中に伊東の妻が時折参加しているという。
伊東の妻女はエリア長でも何でもないので単なるゲスト、お呼ばれ。
経理は領収書をチェックして、「これなに?伊東夫婦の夕食を一度で済ますため?」って勘ぐったそうである。
勘ぐられても仕方がなかろうて。そういうのって経理、総務の女性社員の噂になるものなのだ。伊東本人は深く考えてないのかも知れないが、会社ってそういうものなのだ。

冒頭、私が普段ソリが合わない○長からの釘刺しはイヤミでも何でもなく、
「アタシたちの立場を考えて忠告してくれたと思いなさい」(ジャン妻)
「何であんな釘をさされなきゃなんないんだ。今回のダブル出張はそっち(ジャン妻の部署)から私も同行して欲しいって言って来たんだろうが」
そうなんです。私は同行を求められたの。私は上州のスタッフへの抑えが効くからです。
「そうだけど。アタシのおかげで大好きな出張に行けてよかったねぇ。アタシに感謝しなさいよ」
今回の出張の夜はアナタがおごりなさいと言わんばかりであった。

私は現地で仕事があったので午後に先入りした。夜に後からやって来たジャン妻が言うには、
「会社のボードにぐんまちゃんを貼ったでしょ」
「貼ったよ。。。」
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ぐんまちゃんとはご存じ、ご当地マスコットキャラです。ゆるキャラグランプリ3位。そこらじゅうでアピールしてるポニーのキャラ。
会社には各社員の本日の予定、行き先を記入するホワイトボードがあって、私は自分の予定、行き先を書かずにプリントアウトしたぐんまちゃんをペタッって貼って出てきた。
「それが何かマズかったか?」
「そういうことするから上州で遊んでるって見られるっ。だから〇長から今回の出張は気を付けてなんて注意を受けるんじゃないのっ」
「そ、そうかぁ?だってぐんまちゃんだぞ。有名だぜぇ。こっちに出張行ったってわかんだろが・・・」
「止めてっ!!」
「・・・」
「ちゃんと行き先を書けばいいのっ」
「・・・貼っといたぐんまちゃんは剥したのか?」
「剥してアタシのデスクの引き出しに貼ってあるから。もうそういうこと止めてっ」

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お品書き.jpg
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何でビールにこういうお通しを出すかなぁ。ショウさんどう思います?
「これは日本酒だね」(ジャン妻)
日本酒も冷やでいただいたのだが、マスターが、「まだボトルありますよ」
「まだあったのか。。。」
今年3月、この地を去る前のものである。
マスターに「飲んじゃっていいよ」って言ったんですけどね。
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マスターめ、俺がひとりで来る時はそんなこと言わないのにさ。(苦笑)
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「夫婦で出張行くと変に勘ぐられるったって、俺らを上州にトバしたのは会社じゃねぇか」
「・・・」
ジャン妻は、何を言ってんのこのバカといった表情である。
「伊東が社内接待の領収書に奥さんの名前書くのが悪い。そうだアイツが悪い。アイツのせいで俺らの出張も変に勘ぐられる。」
ジャン妻は、この度し難き亭主といった表情で、「他人のせいにしないの・・・」
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自慢じゃないが、私は社内接待で領収書貰ったことや清算したことは一度もない。
ジャン妻に言わせると私はこう見えて案外と経理課の女性に評判がいいそうである。経費もまとめてドバッと提出せずコマメに清算するので。

だが領収書に私の名前を使われたことはある。
社内領収書だとだいたい1人辺り3千円程度の目安ならいいんだけど、合計金額が高くなるとその場にいなかったヤツの名前も書くそうである。
でも経理はその名前を見て、「このメンバーでこの人の名前があるのはオカシイ、調整の為に後から便宜上付け足したな」っていうのがすぐに見抜くんだな。
「伊東のカミさんは領収書に名前だけ書かれて実際は参加してないんじゃねぇの?」
「だったら伊東さんバカだよ。そうやって勘ぐられんのわかってるでしょう。なのに奥さんの名前書くなんてさ。」
「アイツのせいでこっちまで嫌味を言われて。。。」
「嫌味じゃないの。私たちの為を思っての助言だと思いなさい」
何を大人ぶって。
「アナタは喜んで出張に行くのが表情に出過ぎてるのよ」
「・・・」
「もうぐんまちゃん貼るのやめて」
「・・・」

翌日の夜。。。
ジャン妻と22時半に夜道を歩いてたら、NANAのマスターがいつも店の前に停めてあるMY自転車で走ってきた。
「どうも~」
「こんちは。あれ?今日は?」
「いやぁ、今日、全然お客さん来ないんで、早めに閉めちゃったんです」
「もう閉めたの?早くない?何してんの?」
「いやぁ、この時間帯って街はどうなってんのかな~、どの店が開いてるのかな~と思って」
じゃぁおやすみなさいと言い置いてって、猛スピードで闇の中に走り去っていった。
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部下ノ女性ガ上州酒場ヘ単独進出ス [居酒屋]

ひとりの女性社員から電話がかかってきた。
「あの、あの、T崎市内のホテルってどこがいいですか?」
「ホテルぅ?出張かよ?」
「ハイ、今日急に行けって言われたんです」

この女性社員は新人の頃に私にヘンな置手紙を書いたことがある。
「私をこの店に置いてください」という異動願いではなく異動したくない願いだったんです。

これは裏があって、本人も今の現場に長くいたい気持ちがあって、「どうすればいいですか?」と上長に相談したら、じゃぁ○○さん(私のこと)にそういう願い事の置手紙を書きなさいと。
手紙ったって長い文章ではなくメモ書きだった。七夕に下げるような短い文章で、願掛け?願い事の類だったの。
当時の私は、上長が、「彼女はウチに欠かせない戦力なので動かさないでください」って言ってくるならわかるけど、まだ新人なのに本人にそういうロビィ活動をさせるのは如何なものだろうかと思ったものである。
腹黒い私は彼女の希望を逆手にとって、「異動したくないならこの現場の管理者を目指すしかないぞ」って言った。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-04-10-3

そして歳月が流れ、私が上州赴任中に、そこの支店の長になっちゃったんです。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
本人はアタシなんかまだ早いですぅとボヤいていたが、俺にあんな手紙書くからだよ。

話を戻します。
ホテルはドーミインを教えた。
「いいなぁ上州出張かよ。ひとりで行くのか」
「そうなんですひとりです。何処か夜、美味しいとこ教えて~」
俺の縄張りを荒らそうとしてやがるな。
若い女性一人で行ける店、ビールや日本酒しか置いていない店とかじゃなく、若い女性が好むドリンクのある店を幾つか教えた。

NANA。。。
うさぎCafe。。。
GETU。。。
くいもの屋。。。
おちょこ。。。

まぁ無難なとこです。
まさか日本酒や焼酎がメインの「梅ふく」や「〇潮」を教えるわけにいかないしな。

夕方にまた連絡が来た。
「ありがとうございま~す。今日は決めちゃったので、明日行ってみます」
「決めたぁ。何処よ?」
「ヤマダ電機の上で探します」
「ヤマダ電機の上っ??」
「・・・」
「ヤマダ電気屋の上なんかそんないい店ないぞ」
「だってぇ、だってぇ、電気屋に用があるんだもの~、USBを買うんでぇ」
「ああそうか。。。」
だがやはりソソる店はなかったらしい。22時前に、「空腹に勝てず、ホテルの向かいの和食屋さんにしました」というのである。
ドーミイン前の和食屋?
「まる飛か?」
「そうですそうです。ご存じでしたか」
「鰻の寝床みたいな店で、靴を脱いで板張りの座敷で、奥ぅにカウンター4席だけの店。。。」
「そうですそうです。そのカウンターにいました。その店では若いお兄さんに癒されました~。味も普通に美味しかったです」
私は一度だけ行ってます。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-09-22
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この店は若い店主が頑張っていて意気軒昂な店。
入口で靴を脱ぎ、板張りの座敷に上がり、奥まで歩いてカウンター席に辿りつくんだけど、私は入ってすぐにカウンターがある構造でないと落ち着かないのだよ。
やけにカウンターが遠く感じたのと、この店はカウンターは要らないんじゃないかって思ったのね。

ネタはいいけど一人で喰うには若干高いので一度しか行ってません。グループ向きだと思うなこの店は。
「どうだった?」
「お通しがおでんでしたけどおでんが盛んなんですか?」
「おでん、モツ煮、粉もの(焼きそば、バスタ)、肉とかだよ。海無し県だからね。俺の好きな食材ばかりだった」
「へぇ~そうだったんですか。じゃあ明日は肉にしよっと」
「T市の繁華街で俺の知らない店はないからなっ」って大げさにフンゾリ返った私の傍らでジャン妻が、「よくひとりで入ったわね。入れる子なんだね」

うさ子のCafe.jpg
その子の出張は2泊だったらしい。翌日の報告には、
「○○○Cafeに行ってきましたぁ」
「行ったのか?」
「○○さん(私のこと)の名前出したらすぐにわかりましたよ」
「そりゃぁ、まぁ、いいお付き合いだったんで・・・」
「ママ(うさ子のこと)の紹介で、地元の人と盛り上がりました」
「ママったってお前とどっこいの年齢だぜ」
「えぇ~、そんなに若くてお店のオーナーさんなんですか?」
「若くして一国一城の主が多いんだよ。何を喰ったんだい?」
「スープパスタをいただきました」
すぅぷぱすた?
そんなんあったかあの店?

後日、前髪をバッサリ切ったうさ子が
「この間、会社の女性が来られましたよっ」
「ああ、アイツか。何処に座りました?」
「カウンターの真ん中の席です。トテモかわいい子でしたよっ」
「そうかぁ?スープパスタなんてあんの?」
「あるんですよぉ。。。」

ついこの間まで新人だった子が、女ひとりでカウンター席で地元の人と談笑か。。。
「オトナになったんだねぇ」(ジャン妻)
それはいいけど、俺のかつての縄張りが、部下どもに浸食されていくぞ。

そして私も上州に出張に行く日がやって来た。しかもジャン妻とセットで。。。
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ジレンマ~苦い夜 [BAR]

私がハデ子と呼んでいるキャラがいます。
メイクがケバく、服装がハデ、髪もチリチリで髪色も黄金色に近かった。でも外見に似ず古風な女で情に厚いのだ。
前から中枢での勤務を望んでいた。先に抜擢された雪子に続いてそれが適い、服装と髪型を地味にするという変な条件で本社に抜擢された。

条件が条件なので、髪はヘアカラーで言うところの2段階ほど落した。
豹柄のパンツなんか履いてたりしたが、今は黒や紺、グレーの上下スーツ。
「ハデ子が地味子になったな」
「・・・」
憮然とした表情。
でもメイクはそんなに変わらないので、
「首から上と首から下が全然別人だぜ」
「・・・」
「地味な服だなぁ。似合わねぇぞ。何処の古着屋で買って来たんか。葬式でもあるんかい?」って言いたい放題言ってたら社長に聞こえてしまい、「○○さん(私のこと)、い、今のはちょっとマズイです。あ、あまり大きい声で言わないように」って注意された。
雪子も顔をしかめてる。

2つの記事に登場しています。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-01-29で私に変な年賀状を送って来た。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-05-16にも。
FUZZ1.jpg
そのハデ子が地味子になって、横浜のさるBARみたいな店で私と差し向かいの夜。
ハデ子がある現場から相談を受けた。
裏で私も同じ現場の別ルートで全く同じ相談を持ちかけられたのだが、現場部門から管理部門へ、それも事務部門に異動させられた私は公に現場の相談に預かれる立場ではなくなったのである。
情報交換がてら、差し向かいでビールを飲んでたのだが。。。
「どうします?」
「何もできんよ俺は」
「どうしてですか?」
「異動になったからだよ。その際に上に止められたから。現場の各長に任せて事務部門は口を出すなってさ」
「でも何かの対応をしないと・・・」
「何もしてやれんて」
「○○さん(私のこと)は向こうは対応できて、こっちはできないんですか?」
向こうとは上州のスタッフたちです。
バカヤロウ、上州の子たちは俺の命だって言いたかったが言わなかった。

「向こうのスタッフは誰も辞めてないのにさ。俺らが不在だった1年間でこっちでは何人辞めたか知らねぇけど、今後はそういうのが増えていくだろうってそれが当たりまえのように言われたんだっ」
「ええっ、上はそういう考えなんですか?」
「上もそうだが君んとこの部長もそういう考えなんだよ。これからは辞めてくヤツは辞めて、残った者は富国強兵策ってわけさ」

ここでちょっと小休止。ビールを流し込む。

「でも、ついて来れない人の方が多いと思います。そういう人たちはどうなるんですか?」
段々詰問口調になってきた。質問の多いオンナである。
「どうなるったって・・・その人次第だろうがよ。ついて来れないヤツはついて来れるように強く変わるしかないんだ。俺たちみたいに長くいる連中なんか特にそうだよ。だって新規で入ってくるヤツは今の状態がアタリマエになるんだからさ」
「それはわからなくもないですけど・・・ついて来れない人たちを助けなくていいんですか。そんな情のない会社にしたくありません」
「それは・・・君らがやってくれ。雪子と2人でな。そういう会社にしたくなければキツくても君らがやるんだ」
「じゃぁ○○さん(私のこと)は何もしないんですか?」
「俺みたいなひとりひとり個人対応だと会社は前に進まないんだよ。でも俺はそんな薄っぺらな対応なんかできない。だったら最初っから関わらない方がいいんだ」
「そ、そんなっ」
ハデ子はやや怒りだした。
「○○さんが(上州から)戻って来て安心した子達もたくさんいるんですよっ」
これにはグッと来たが、俺は好きで帰って来たんじゃねぇ、当初は2年の予定。。。これはさすがに言わなかった。

「せめて裏で何とかならないんですか?」
「裏で?。。。」
「・・・」
「それだと指示や方向性が二重になって混乱するさ。やはり立場上、何もしてやれんのだよ」
「・・・」

私は目を逸らした。

その店、FUZZです。
FUZZ=ファズとはエレクトリック・ギターのエフェクトですね。原音を歪ませるもの。初期のエフェクターで、ジェフ・ベックやリッチー・ブラックモアが使用していた。
ディストーションやオーバードライブより尖がった歪効果を生むものです。
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後でメッセージが届いた。
「お話を伺い、○○さん(私のこと)の苦悩も感じ取れましたが、社員に対する心遣いは止めないでください。公にはアクションを起こさずとも慕って来るスタッフには温情を与えてあげてください。心無い会社にだけはしたくありませんので。次回はイケメンBARで。たまには目の保養をしないと。」

このイケメンBARとは過去に掲載した「河より低いBAR」のことです。
河より低いBAR.jpg
前に行った時、マスターに、「次回来る時はツレがいると思う。その女の前でBlogとかジャンキーとか言っちゃダメよ」って言っといたのだが、今宵ハデ子を連れてったら閉まってた。
電話も出ないんです。ベンチも酒瓶の装飾も撤去されてたので、まさか閉店したかと思ったら外の床にビニールシートが被さっていた。
前にマスターが言っていた改装工事だろうか。
まぁそれは後日に確認するとして、今宵はネタ的に河より低いBARでなくてよかったかもしれない。FUZZはフランクな店ですが店内にかなりの大音量で洋楽のBGMが流れるので、憤懣やるかたない派手子と憮然としながら現在の境遇をブゥたれる私の会話は静かなBARではそぐわなかったかも。

私自身のジレンマ、煮え切らない私の態度に苛立つハデ子のもどかしさ。
ライトなビールが妙に苦い味がした。苦い夜だった。
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Catch IZAKAYA [居酒屋]

明日は健康診断という日の前夜。
病院の案内には、「前夜の夕食は20時までに済ませて下さい」とあったような気がする。
その日は19時まで会社にいたが、ジャン妻は私より遅くなるので、「20時までに済ませるんでしょ。先に食べていいよ」と仰せである。
でも20時までったって、今から地元に戻ったら20時過ぎてしまう。だったら今の早い時間帯にその辺りで喰ってしまった方がいいなと。
実際は21時まででよかった。20時までとは私の勘違いだったのだが。。。

ニフレックを飲む内視鏡による大腸検査ではなくバリウムだけなので、早い時間に喰えばそれだけ早く終わるだろう。
ブツクサ考えてたらこの店の前を通った。
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どうしようかなぁ、ここで一人で済ますかなぁと考え考え目を向けたらママと目が合ってしまい、ママが脱兎の如く走ってきて扉をガラッと引っはがすように開け、
「いらっしゃいませっ!!今日はお一人さまですかっ!!よかったらカウンターお席空いてますわよっ!!」
機関銃のようなキャッチトークである。
この店のママは目と目が合ったら最後、脱兎の如くキャッチして店に引き込む商売上手ママです。でも誘い方、招き方がイヤラしくないのでこっちもついつい誘われるままに入ってしまう。
「お一人ですかって見りゃぁわかるだろうがよ」
「奥様は?」
「アイツは残業。自分は・・・後で話すワ」
結局引きずり込まれてしまった。
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私は夏に入院した後、2週間弱断酒して、この店で生ビールを解禁、たった3杯でフラフラになったことがある。
カウンターで、「明日健康診断なので20時までに夕食を済ませなきゃなんないのよ。だから今日私のラストオーダーは20時きっかりだから」
って言い訳がましく白状した。
「健康診断ったって先だって入院したばっかなんだけどさ。あん時(入院)ついでにやっときゃよかったよな」
「ですよね。ですよね。あれ?入院されなかったっけ?って。じゃぁ、じゃぁ、明日健康診断なら無理にお誘いして悪かったかしら?」
何を今更言ってやがる。
キャッチして店内に引きずり込んだ後で良く言うワ。
明日の数値を考慮して日本酒は飲まなかった。料理も軽く。やきそばと、ヒロさんが嫌いであろう納豆の天ぷらをお願いした。
どろ焼きそば.jpg
納豆海苔巻き天ぷら.jpg
納豆海苔巻き天ぷらUP.jpg

その次に行った時のこと。
私は午後から機嫌が悪かった。カリカリしてた。
21時前になって、「今夜はアタシがおごるから」(ジャン妻)
そしたらまたまたこの店の前を通り、目と目が合ったママに「今日は空いてますわよっ」ってキャッチされてしまったのである。
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今日は珍しくテーブル席。
「ホラ、機嫌直して・・・」(ジャン妻)
今宵の酒は容保公。
殿の前ではブスッとしてるわけにはいかない。
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この店、前にJAYWALKに在籍してたパーカッション、清水達也さんみたいな小柄の若いモンがいる。
いつもはフロア担当なのだが、誰かが休んだのか彼が調理していて、厨房の床に皿やらフライパンやら落とした音が3回くらい筒抜けだった。
マスターが客席に聞こえないように「何やってんだよ」って注意してましたね。
テーブル席、私が座った側からだとそういうのが丸見え。私はニヤニヤしながらジャン妻の肩越しに見てた。
カウンターと厨房を背にしてるので見えないジャン妻は、「またそういうのを見て観察してるっ」
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サンマわた焼き2.jpg
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客が引いた頃、
「この間、健康診断の前の夜にご主人をお店の中に入れてしまいまして・・・」
何を今さら言ってやがるか。この刻限になると少しは気分が直ってた私は軽口叩いてたのが暴言に昇華した。
「ママはキャッチ速ぇからな」
(^^; ← ママの顔
「狙った獲物は逃さない」
(^^;
「チョウチンアンコウみたいだ。店の灯りに誘われて、つい寄ってったらパクッと」
(^^;
言いたい放題の私。。。
(^^;

「あれは言い過ぎよっ」(ジャン妻)
「何が?」
「キャッチバーだのチョウチンアンコウだの」(ジャン妻)
「そ、そんなこと言ったか俺?」[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

またまたお品書き.jpg

次に来た時期は週末、金曜の夜だったので混むは必定。ジャン妻が予約の電話を入れた。
「空いてますわよっ!!お席、お取り置きしておきますねっ!!」
狙った獲物は逃さないのである。(いい意味で)
私はママに軽く謝罪した。
「この間は暴言吐いてゴメン」
「えっ?何ですか?」
「ママのことをキャッチバーだの提灯アンコウだのひでぇこと言っちゃって・・・」
[わーい(嬉しい顔)]
ホンネは、「ママのことをキャッチバーだの提灯アンコウだのホントのこと言っちゃって・・・」だったんですが。

昨日の大船の居酒屋記事で最後に触れましたが、ジャン妻が自分の部署のばっかばかしいネタでイライラしています。
ジャン妻&女性同僚2人 VS 上司&生意気な新人小僧の構図になっているんです。これ以上は書けませんが、カウンター、私の隣で、「あの野郎。。。」とか罵ってます。
この日の料理はハズレなし。人間って現金なもので、イライラしていたジャン妻も、美味しい料理のおかげで少しずつ和らいでいくんだな。
お通しの秋刀魚肝和えからして美味かった。
秋刀魚の肝和え.jpg
刺身盛り合わせ。。。
刺身盛り合わせ.jpg
つくねチーズ焼き。。。
つくねチーズ.jpg
ポテサラが気になった。
「どんなポテサラ?」
「???」
「最近流行りの大人のポテサラってあんじゃん。マヨネーズが少なかったり全く使ってなかったり、ロクにジャガイモを潰してなかったり、塩コショウだけだったり。。。」
「要は子供のポテサラか?って言いたいのよこの人」
そしたら、「大丈夫です」って言う。
何が大丈夫なんだろ。見てたらマヨネーズをブチュゥ~って追加して混ぜ混ぜしてましたね。大人のポテサラだったのを急遽、子供のポテサラにバージョン変更したようです。
カリカリのベーコンと併せて美味かったゼ。
カリカリベーコンのポテサラ.jpg
安納芋(何て読むのかワカラン)とスナップエンドウのかき揚げ。これも美味かった。
安納芋とスナップえんどうのかき揚げ.jpg
ネギと豚バラチャーシューを和えたもの。私の好きな味です。
豚バラチャーシュー.jpg
締めは塩むすびと味噌汁です。
塩むすびと味噌汁.jpg
これに生ビール4つ(2人でですよ)と日本酒を大きい器で3杯、以上で13000円~っ!!
コスパの評価は読者諸兄に委ねます。
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実は高級料理店? [居酒屋]

とのやま.jpg
この店、まだ4~5回ぐらいしか行ってないが、店のナンバー2たる逸品料理担当のおねーさんには覚えられたようである。
私はまだ大将の前のカウンター席には座ったことない。そこは昔っからの常連さんの席らしい。2名で予約するとカウンター奥の方に案内される。

その前には逸品料理を担当する店のナンバー2、おねーさんがいる。i-Phoneで料理写真を撮影してたので私を見て緊張させてしまったらしい。
そりゃ覚えますわな。お店側はお客のカオを覚えるのも仕事ですからね。

逸品料理もかなりの美味しさなので、美味しい時は誉めます。大げさに誉めなくても、一口か二口喰って、「こりゃ美味ぇな」って口走るだけで通じます。

チーズ入りガンモ。。。
チーズ入りガンモ.jpg
さざえガーリック。。。
トーストも炭火で焼いてましたよ。
サザエガーリック.jpg
ハンバーグ。。。
焼き鳥屋さんとは思えない。
ハンバーグ.jpg

串焼きが価格不明である。
一品料理は幾つか価格が表示してあるが、馬刺、タタキ等、書いてないのもある。
それと、串焼きは表示してないのだ。
カウンター奥に紙に貼ってあるおススメ料理も価格表示されていない。
串焼きメニュー一例です.jpg
その他のお品書き.jpg
この店の常連さんとおぼしき方でオモシロい記事を見つけた。
その方はカウンター目の前に座られて、冷蔵ボックスの中に陳列してある串に刺さったネタを見てこう表現された。無粋ながら引用させていただきます。

規則正しく陳列されてある肉塊たちはどれもこれもとてもいい色合いを見せつけながら、厳重なショーケースの中でまばゆい光を輝かせる宝石のごとく、安易に手を出してはいけない緊張感を抱かせた。
いったい、いくらなのだ?
しかし、それを訊くのは、俺がもし女であったなら初デートの際、相手の男性に、「あなたって年収いくら?」と訊ねる以上に不粋な事に思えた。。。

美味い・・・いや、上手い表現だな~。
座布団あげたいです。
全くその通りっ。私も同様に思います。素敵な文章力、表現力に唸ったですよ。

いったいこの店の一品の値段は幾らなんだろうか。
時価かというとそうでもないらしい。飲んで酔いが回ったらそんなこたぁ気にしないかも知れない。気が大きくなっちゃって、やれ、牛タンだぁ、サーロインだぁってバッカバカ注文するかも。
ってことは結局は最初っから注文するのと同じである。特にこの店のサーロインは素晴らしく、口に入れた瞬間にトロッと舌の上で溶けてしまう美味さ。
これぞサーロインである.jpg
一度、同僚・・・というか長い付き合いの社内同志を連れてって、「何がおススメですか?」と私に聞く。私は「サーロイン」って答えた。
「サーロイン?」
相手はビックリ目を剥いた。
わざとマスターやおねーさんに聞こえるように言ってやったってのもあるよ。どうせ喰うんだから先に言った方がカッコいいしさ。
というのはご新規さんが来店されて「今日は何がおススメですか?」って訊くとかなり高い確率でサーロインが牛タン、牛ヒレっていう答えが返って来るんです。相当ネタや焼き加減に自信があるんでしょうね。
どうもサーロインが間違いなく一番高い串焼きらしいのだ。肉の部位だけにアタリマエというばアタリマエである。

私の相方はステーキ屋さんならともかくも焼き鳥屋でサーロインとはどんなものか?咄嗟に想像できなかったようである。
相方は、一口喰って「美味い」って唸った。
だが哀しいかな。サーロインってのはそうそう何本も喰えない。それに口に入れたらジュッと瞬間的に旨味を感じるがすぐに残影、幻になってしまう。
でも頼まずにはいられない。高そうだしそうそう数多く喰えない。喰うなら最初っからオーダーします。後でオーダーしてもうヤマになっちゃってたら後悔するだろう。
サーロインこそこの店の串焼き筆頭であろう。
鳥ネギとレバ.jpg
ってことはですよ。この店、スタッフは普段着だし一見して安い大衆酒場に見えるが、実は高級料理、いや、高級食材店なんですね。
商売イコール悪く言えばお客を騙す部分もあるわけで私はいい意味で騙されているわけです。あくまでいい意味ですよ。術中にハマっているというわけです。

ジャン妻は、「この店、美味しいんだから、スタッフもユニフォーム統一すればカッコいいのに」
確かに一理あるけど、敢えてそうしないのはこの店の戦略ではないだろうか。カッコつけたらそれこそ高級店丸出しになってしまうからだろう。
黒牛.jpg
締めのスープ.jpg
牛サーロインなんか美味いのアタリマエだって?
ではこれ。
お通しです。カジキの串焼き。
ビールとお通し.jpg
煮たカジキを串で刺して焼いてるんです。美味しいですよ。私はラストオーダーになった時、「お通しちょーだい」って言ってマスターとスタッフをちょっとだけ感激させた。
あまりこういうことをするバカはいないみたい。ラストオーダーだからいいけど、通常の営業時間でこんなことしたら後から来る新規のお客さんのお通しがなくなっちゃうからね。
ラストオーダー.jpg

処理済~テーブル席から.jpg処理済~スタッフたち.jpg
店内は昭和のBGMが流れている。
世良公則、ゴダイゴ、五輪真弓、米米クラヴ、ユーミン、安全地帯、松田聖子。。。
誰の趣味だろう。
故・柳ジョージさんなんか流れたら感涙してしまうかも。
店内に流れるBGMをつい口ずさんだら、おねーさんが、「次行かれるんならお付き合いしてもいいわよぉ」
何処へ?
この店の同系列店、ハニービーというライブバーのことです。

だいたいジャン妻と2人で行くと、12000円~15000円です。
「すみません、今日は15000円になっちゃった」
一見、飄々としてるが、あの光熱怪獣キーラみたいに光る目力のマスターにサラッと言われると、まぁそれくらいだろうなって思い、次回も財布の紐が緩んでしまう危険な店なのである。
幾らかわからない。でもこの店が好きなんです。
とのやま2.jpg
当初、この記事はここまでだったのですが、またまた行ったので追加します。

平日の8時半頃だった。大船駅改札を出てから「席空いてますか?」って電話したら大将のシブい声で、
「ぜんっぜんガラガラです」
行ってみたらガラガラどころか他に誰も客がいなかったのだ。貸切状態になってしまった。
「今日はダメ、全然お客が来ないの。一人もこないのよ」(マスター)
ひとりも来ない?
俺らの知らないところで何かおきてるのかな。
「給料日前だからじゃない?」(ジャン妻)
貸切り状態だった.jpg
店内の風景は寒々しいくらいだった。この日は「サーロインよりヒレがおススメだよ」って言われてヒレをいただいたが焼き物はそれだけ。(ピンボケで掲載できません。)あとは一品料理ばっかりオーダーしてしまった。

チーズ入りオムレツ。。。
チーズ入りオムレツ.jpg

おでん風、豚と大根の煮込み。
箸でホロッとほぐれるやわらかさ。
煮込み.jpg

コンビーフポテトサラダ。
これはアンコールした。他にお客いないんだから持ち帰りにしたかったくらい。
コンビーフ入りポテサラ.jpg

イワシと梅の煮込み。
イワシと梅煮.jpg

お通しのカジキは今日も最後にアンコールしちゃった。
カジキ.jpg

この日はジャン妻が心中に屈託を抱えて悶々苛々しており、こっちがその話題を振ると、「その話題止めてよっ」って制止しやがる。
でも居酒屋ってのはその日を振り返る場でもある。タイムリーなそのネタ、ジャン妻にとってのイヤ~なネタをわざと振ることで吐き出させることも必要。幸い他に客いないし。

ジャン妻は「黒牛」の冷やを口に含みながら、ある人物を対象にして、「あの野郎。。。」、「ザケんじゃねぇぞ。。。」ってブツクサ毒づき始めたが、それは私との遣り取りだけで、お店のおねーさんやマスターに対しては、料理のオーダーがてら、「美味しい」を連発した。喰いながらニコニコ笑って、俺とそのネタを会話する時だけ眉間に立シワよせてブツクサ。
バッカバカしくって恥ずかしくて笑えない内容なので、何のネタかは書けないです。

昭和のBGMにも癒され、店を出る頃には機嫌が直ってた。明日はやって来るのだ。
あんどん.jpg
この行燈、左に描かれてるのは何だろう?
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とりき [居酒屋]

この日、ジャン妻と大船の居酒屋へ行こうと約束してたのに14時頃になって、
「疲れた。昼寝する。。。」
「・・・」
「昼寝から覚めて行きたくなったら行こうね」
そしたら起きやしねぇ。爆睡して目覚めたのは18時半だった。
「何時ぃ?・・・ああもう6時半でこんなに暗いんだ・・・」
寝ぼけ眼で凄まじい形相になってた。ちょっと大船くんだりまで行く力、決意は出ないみたいだった。

そんなに疲れてるのか。確かにここんとこ遅かった。埼玉や西東京の支店をまわっていて帰社するのが遅かったんです。私に対して「今日は先に夕飯済ませてね」が2回あった。「開拓しといてね」とも。
「先にひとりで済ませてね」と言われた私は大船や上大岡、川崎をウロついたりした。だからここんトコ、居酒屋記事が溜まって吐き出すように連続Upしているというワケです。

疲れてるのはわかるがせっかくの休日を寝てばかり。目覚めたジャン妻もさすがに申し訳ないという表情で代案を提示してきた。
「あの店に行かない?」
「あの店とは?」
「トンネルのそばにある店」
「トンネルのそば?・・・ああ、あの店か・・・」
前に駅から遠く、不便な店は美味しいと書いたことがあるが、ジャン妻の言うあの店とは駅から徒歩15分、JR東海道線の線路沿いの狭い道を歩いて住宅地に逸れ、国道1号線~横浜新道をくぐるトンネル近くにある店です。
その店の前の道はくるまでなら数えきれないくらい走った。歩いたことは一度もない。ミニ循環バスもあるが本数は多くない。わざわざタクシーで行く店でもない。

だが住宅地近くにある店ってのは意外な拾い物だったりする反面、地元の家族連れで妙な賑わい方をして、およそ理想の居酒屋の雰囲気とかけ離れてる店の可能性もある。
何て店だろう。わざわざ行って閉まってたらバカらしいので検索したら、ネット上でデーターベースが全くなかった。どうもまだ新しい店で情報が引っかからないのだ。
前からそのテナントは焼き鳥屋さんだったのは知っているので、前の店が撤退して新しい店主が居抜きで借りたようである。

徒歩で行った。道路に面して焼き場があって窓が開いている。
そしたらヤンママが3組、子供連れで店に入るところだった。
やはりそういう店なのかと。ガキ連れで入れる店なのかと私は躊躇しかけた。お子さん連れには悪いが、居酒屋に子供がいる風景は私は好まない。
そのママたちは奥の座敷に消えた。でもカウンターがガラ空きだったので意を決して入ってみた。

ジャン妻に、「先に入ってよ」って言った。
私は三軒茶屋と京急蒲田で入店拒否をされたトラウマがあるから新しい店に行く時はジャン妻を先に入れるのです。
店頭です.jpg
こぎれいな店だった。
カウンター10席、4人テーブルの座敷×3、奥にも座敷があって動線が長い。
こりゃ目が行き届かないなって思った。まだ独立して日の浅そうな若旦那さん、その奥さん、奥さんより若いけど年齢不詳の女性、3人で営っていた。
定番料理.jpg
アルコール類.jpg
お品書きを見たらまぁ無難な路線である。
串焼きと天ぷらがウリらしい。ネギマ、とりもも、とり皮、つくね、レバー、ハツ、砂肝、ウズラ卵、シシトウ、手羽先、トマト巻、盛り合わせといった串焼きと、エビ、キス、メゴチ、とり天、ナス、サツマイモ、カボチャ、シイタケ、エリンギ、マイタケ、盛り合わせといった天ぷらがズラリ。

その他、白いボードに、ハムカツ、レンコンはさみ揚げ、白身魚のフライ、牛すじ煮込み、モツ煮。。。
焼き魚が少し、サラダが4種、その他、当たり障りない一品ものが多数あって、目が留まったのは、やきとり丼、天丼、親子丼、オムライス、メンタイパスタ、ナポリタン。。。
ざる(そば、うどん)、冷やしたぬき(そば、うどん)、冷やしサラダうどん、かけ(そば、うどん)、たぬき(そば、うどん)、天ぷら(そば、うどん)。。。
何屋なんだこの店?
私はすぐに見抜いた。この店、手広くメニュー広げてるがモノによっては時間がかかるだろうと。
子供は喜びそうなメニューもある。だから子連れママもやってくる気になるんだな。

ナマモノは一品だけだった。サンマの刺身です。
このサンマの刺身と串焼きを最初にオーダーしたのだが、居酒屋ってのはサンマに限らず刺身が最初に出て来るものなのだがなかなか出て来ず1時間くらいしてから、「スミマセン、秋刀魚のお刺身、少しお時間いただけますか?」
ハァ?
刺身で何でそんな時間がかかるんだい。結局は最後の方に供されたんですよ。これだけのものを出すのに何でそんなに時間かかったんだろう。今思えば冷凍の発砲スチロール箱みたいなのを台車でゴロゴロ運んできたから店ん中の厨房に置いてなかったか、他の冷凍庫に置き忘れたんじゃなかろか。
サンマ刺身.jpg
私らと別のお客さんのサンマの刺身をサバきながらカウンター越しに、「スミマセン天ぷらそばもう少しお待ちください。サンマをさばいたらすぐやりますから」
俺らのサンマだって待たされてる。その後でやりますなんて言われたら、俺らが後の注文をジャマしてるみたいじゃないかぁ。
サンマ刺身は本日のオススメにあったんです。待たせちゃぁダメなんだよ。

串焼きは懐かしい味だった。
ブ厚いハムカツはジューシーで美味かった。その方が早く供されましたよ。
「ハムは厚くなきゃダメだよって言ったのは誰だっけ?」
「肉子だよ」
肉子とは呟きⅠで散々、登場した雪子のかつての相棒です。
「雪子は本社に来ちゃったから今は肉子さん一人?」
「そう。ひとり。アイツが言ったんだよ。やっぱお中元はハムだよ、薄く切る前のハムだよ、ハムにしましょうよ~って」
ハムカツ.jpg
モツ煮.jpg
モツ煮もスープが少なかったがまぁまぁだった。
日本酒に変えた。
酒は秋田の雪。。。とかなんとかというもの。熱燗です。

扇風機.jpg店主が女性スタッフに何か指示を出した。
そしたら後ろにあった扇風機をガンガンに強風にした。私のアタマに汗がテラテラしてたのに気付いたらしい。
「熱いですよね?」
私はもうちょっと早く気付けよと思ったが、「まぁこっちは熱燗飲んでますから」
後でジャン妻が「扇風機なんて後ろにあったんだ」ってやや呆れてた。そういうのはスタッフが気付くべきですよ。
串焼き.jpg
レバ.jpg
餅チーズ.jpg
見てると3人いても調理は店主だけだった。途中で若奥さんが焼き場に立ち、天守が料理をつくろってたが、途中で交替してたのは焼き加減を見極める為だが、退かされてた感じもした。
ははぁん。。。
店主は料理は自分の目利きでOK出さないと気が済まないタチなんだな。人任せにできないんでしょう。

奥の小上がりのお客さんのレバ焼きが、注文はタレだったのに塩で出してしまい返却された。若い女性スタッフは返却された塩レバを「これにタレつけて焼いちゃえばぁ?」なんてテキトーなこと言ってたがさすがに店主が制止した。
コラッ、聞こえたぞー。そんなことしたら固くなっちゃうじゃないか。聞こえないように言いなさい。
どうもまだシロウトっぽいんです。慣れてない感じ。
結論は発展途上の店です。お客に鍛えられる必要があります。
ガンバ.jpg
再訪?
ありますよっ。
あると思わなかったでしょ。いろいろ書きましたが何だかなぁ、気に入ったんですよ。
串焼きは初めて居酒屋に入った頃の香と歯応え、味だったのです。
二合徳利も、「これで昔、悪酔いしたねぇ」。。。天狗とか甘太郎とか、安居酒屋のチェーン店で悪酔いしたのを思い出させるもの。
懐かしい.jpg
それと店側が若いので、若くして独立した上州の居酒屋の香がしたんです。モツ煮、ナポリタン、ハムカツとかもね。
勘定は安く、食事メニューが「ナポリ?めんたいパスタ?オムライス?天ぷらそば?こんなに展開して大丈夫?」って思うくらいに充実しています。
「店の名刺くれ」って言ったらママがウレシそうにいそいそと持ってきました。
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よねくら [居酒屋]

闇に映える店1.jpg
この店は庶民酒場を紹介する小冊子(記事の最後に添付)で知りました。
席数14席しかない小さい店です。
長身で目つきの鋭い店主が一人で営っていて、最初は緊張感が走った。
「そりゃそうよアナタなら・・・」(ジャン妻)

店主の声と話し方が、半年前にフテくさって辞めたウチの社員にソックリだったのにギョッとした。
そヤツは「自分はホントは(仕事が)できるのに会社のスタイル、システムだと自分の良さが活かされない」って自信過剰気味に、自嘲気味に言ってるってのを人づてに聞いたことがある。ところがそういう輩に限って周囲の評価は低いものなのだ。

私も上州転勤前にそヤツと組んだことがあるので、まさかアイツが辞めてこの店に立ってるかのような錯覚を受けた。声音や話し方が似てる人ってのはいるものなのです。
でも、そヤツではなかった。全くの別人でした。
黒板.jpg
最初は主人からオーダーを聞いてきた。
「ええっと、取り敢えずお通しです」
お通しがなくなった頃合いで、
「何になさいます?今日でしたらカツオのいいのが入ったんでぇ。」
ビールから酒に移行する時は、
「お酒でしたらそうですねぇ。〇〇〇なんかおススメですねぇ」
こんな感じです。

チーズ油揚げ。この店の定番です。
チーズ入り揚げ.jpg

店主にススメられたカツオの刺身。
カツオ.jpg

鯵とトマトの重ね焼き。
単純な鯵にトマトソースをかけるんではなく、鯵にスライストマトを載せてオーブンで焼いたもの。薄く切ったトマトそのものがソースの代わりになるんです。
それでいて鯵の身がブ厚い。
アジのトマト焼き.jpg

ポテサラ。これはさすがにすぐに出ました。
ポテサラ.jpg

処理済~店主.jpgなかなか緊張感が溶けないのだ。
でも常連さんとは仲良く話してるんです。女性客が、「マスター、取り敢えず後でサンマご飯ちょうだい」
「取り敢えずってたった今来たばっかじゃないですかぁ。来てすぐに締めのオーダーですかぁ」なんて遣り取りしてる。
常連さんとの会話の合間に私にも目を向けてくれるので、私の次のオーダーへの気配りはあるようで。



店主の声が前述の辞めた社員とダブるなぁ。
私も決して好きな社員のタイプじゃぁなかったが、週1日、同じ現場にいた時期があったんです。幸いにも私の方が上役なので私とモメたことはなかった。
私にも直接、「辞めようと思います」って言って来たので、「まぁまぁ。早まった結論出すんじゃぁねぇよ」って慰留したことがあります。

その後、私は上州転勤になって疎遠になり、1年後に上州から戻って再会したら控室で「やはり辞めますもう決めました」って言われた。
内心で、1年間、よくガマンして続いたなとも思ったのね。
「決めたの?原因は何さ?」
「イロイロあって疲れたんです」
「何処へ行ったって一緒だぜ。疲れない社会なんてあるもんか」
「・・・」
こりゃダメかもなって私は伊東甲子太郎という統括責任者に伝えたが伊東も遺留できなかった。そしたら本人は、「○○さん(私のこと)に辞めるって言ったからもういいんだ」って周囲に言いふらし、辞めるのがOKされたかのような既成事実に転嫁させやがった。

最後に会った時、「お前にとっては疲れる会社だったかも知らんが、まぁ元気でな」って。そヤツと店主の声音がヒジョーに酷似してるので最後まで打ち解けなかったのだが、その殻を破ろうとお会計時にこっちから話しかけました。
「ひとりで営ってんの?」
そしたら店主、途端に饒舌になり、
「はぁい。小さい店なんでぇ。でもなるべく既製品は使いたくないんですよぉ」
「なるべく?」って突っ込んだ私。「なるべくかい?」
「はぁい。そりゃ100%既製品使わないってのは無理ですよぉ。こんな店ですがよろしければ、また。。。」
見送られて出た。
緊張感がすーっと抜けた瞬間だった。
闇に映える店2.jpg
主人ひとりでALL手作りだとこのスペースで限界かも。宴会なんかに使う店じゃないですよ。ワイワイガヤガヤする店でもない。ひとりか二人で行く店。

お店のBlogだよ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/yonekura0610

紹介冊子から.jpg
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自遊人 [居酒屋]

日々お疲れのジャン妻が日曜日に、
「何処か美味しいお店を開拓しましょうよ。大船か藤沢で」と仰せです。
だが、狙ってた大船の某店に電話したのだが定休日なのか誰も出なかったので、
「藤沢にしようぜ」
「まさか昇(昨日の記事)?安易に考えてないでよ。新しい店がいい」
「新しい店?」
日曜に営業してる店だと選択肢が狭まるが、PCですぐに情報検索できるいい時代になった。新規開拓は賭だけど、藤沢駅近くの狙ってた店に電話したらアッサリ、「お二人さま、大丈夫ですよ~」と静かで飄々と落ち着いた男性の声が返ってきた。
「こっちの電話も言いましょうか」
「いや~、大丈夫です。お待ちしております~」
雑居ビル.jpg
「自遊人」という店。
何かの雑誌名みたいだな。店は某雑居ビルの3階にあって、ちょっと探すのに苦労するかも。
エレベーターで上がったら迎えてくれたのは爽やかで若い男性オーナーさんだった。
店内.jpg
お酒がズラリ.jpg
店内.jpg
L字型のカウンター端に陣取る。
4人がけの座敷が4つ。4人がけのテーブル席1つ。
店内を見渡すと、壁の棚に全国各地の日本酒、焼酎、梅酒がズラリ並んでいる。地震が起きたらタイヘン。瓶がそこらじゅうに落ちて割れるだろう。
(某居酒屋店主いわく、高い酒ほど落ちて割れるそうです。安い酒は落ちないんだそうな。)

板場の後ろに皿をしまう棚があって、そこは皿が見えないように布で隠してある。
奥に焼き場がある。焼き場からフロア、特に座敷は見えないんだけど、大き目の声で呼べば必ず「はぁ~いただいまぁ」って返事が返ってくる。

お品書き1.jpg
お品書き2.jpg
お品書きを見るとですね。
焼き物の材料は、鶏、豚、馬、部位に拘っていて、()で説明書きがしてある。
訊かなきゃ何だかわかんない焼き物もあった。材料や部位に拘るのはわかったが焼き鳥が一本200円か250円、変わりものだと300円から350円くらいする。
比べて申し訳ないけど、上大岡の某焼き鳥屋さんは串焼きが150円台で、巻物が250円台、その他の変わりモノが250円台で、一番高い牛さがりが400円だったかな。
なのでこの店はちょっと高い感じがしました。

他に黒板にその日のおススメがある。
おススメ.jpg

鶏ネギ.jpg
つくね.jpg
焼き物はつくね、鶏ネギをお願いした。その合間に逸品料理を。

マカロニサラダ。
マヨがテラテラ光ってる。
マカロニ.jpg

「ポテトサラダって大人系?そうでない系?」(ジャン妻)
どういう意味かというと、最近巷で氾濫してる大人のポテトサラダというヤツはマヨネーズ一切使ってませんとか、塩コショウのみとか、そんなにジャガイモを潰してなかったりとか、そういうのを私は好まない。
子供が喜ぶポテサラ、潰したジャガイモでマヨネーズ系、できればハム、タマネギ、ニンジンも交えたものがいい。
悪かったな子供で。でもマスターにはすぐ通じた。「大人系じゃないです」って。
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自家製レバーチーズ。紫蘇で巻いてある。
山ふところの宿、みやまの紫蘇巻か。味噌でも入ってんのかと錯覚した。
レバーチーズ.jpg

カレーつくねが逸品でしたぞ。
つくねにカレーを混ぜた、もしくは浸した、ただそれだけなんですが。
カレーつくね.jpg

コンビーフ焼き。
これはコンビーフを炭火で焼いたもの。焦げ目がついてるのでマヨネーズをつけて食べます。
コンビーフ焼き.jpg

モツ煮です。まぁまぁかな。
モツ煮.jpg

締めの鳥ラーメン。
これは若い人向きだなぁ。塩加減と鳥油が強いんですよ。
鶏ラーメン1.jpg
鶏ラーメン2.jpg
鶏ラーメン3.jpg

喰ってみての感想はどれも至って普通だなという印象でした。つくねはパサパサ系なので、ジュワ~ッと肉汁が湧き出てくる方が好みの方には合わない。
平日、この店の最大のウリ、鶏刺があればまた☆がプラスになるだろう。(馬刺、鳥刺は平日だけのようです。)

店主の後姿.jpg
この店は料理よりも、店主の人柄でもってるのではないか。
私らが最初の客で最初は店ん中が静かだったのだが、何処かで既に飲んで来た常連の酔客さんがガヤガヤ。店主は上手~くさばいている。
一人で料理をさばき、アシスト君に指示を出し、その間に話しかける常連さんを程よく相手をし。
一見の私らに対しても料理の合間にさりげな~く会話をしてくれた。主人が一人でテキパキ調理をしていたが、調理の合間の客あしらいの良さと早さ。遅滞なし。
深夜まで営ってるのもあってホントはこの店、ガヤガヤした雰囲気らしい。この辺りをどう感じるかでこの店を好きにも嫌いにもなるだろうな。
こっちも肩ひじ張らずに過ごせた。

紹介冊子から2.jpg
店主がちょっとだけボヤくには、「昨夜、結局朝まで営って、そのまんま仕入れに行って・・・」
「徹夜かえ??」
「まぁそうですね」
実はこの店、朝3時まで営ってる凄い焼き鳥屋さんなんです。
「何でそんな遅くまで営ってるのかな?」
「もう1時間か2時間営れば始発で帰れるのにね」(ジャン妻)
ひでぇな。鬼かよ。
忙しくても寝不足でも、その日のお客の前では変わらずにいられるというのはアタリマエのようでタイヘンなことなのだよ。そんな店主なんですこの店。
http://shounan.omise.me/yakitori/jiyujin/
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A Legendary IZAKAYA in Fujisawa [居酒屋]

レジェンド.jpg
酒が点いてない?.jpg
藤沢では有名な店です。
これは本店で私は一度行っただけ。本店というからには支店があって、(というか、あった)私はここからほど近い支店のに行ってました。
本店は硬派な店という印象が残っている。支店はフロア係のオバちゃんたちのトボケた個性がオモシロく大好きだったのだが惜しまれつつ閉店した。

跡地は今はどうなっているのだろうか。まさかサラ地になってるか、全く別物のビルでも建ってるかを想定して行ってみたら。。。
久昇支店跡.jpg
やはり居酒屋になってましたね。おそるおそる覗いてみたら間取りもそう変わらないようで。居抜で借りたのでしょう。
入ってみようかと思わないでもないが入って何になろう。もうあの店ではない。自分がかつて通った店ではないのだ。入らなかった。
入ってガッカリするのを恐れたのもある。
でも店が違えど、居酒屋に生まれ変わったのは何より。

久昇支店板長が独立してOPENしたのがこの店。
夕暮れの昇1.jpg
夕暮れの昇2.jpg
客層は変わった。「久昇」時代はサラリーマン、OLが多かったが、今は年配者もいるけど若い男女が増えたように思う。
店内がオシャレになった。壁紙、テーブル、カウンター、お品書きも清々しい。
カウンター.jpg
テーブル席1.jpg
テーブル席2.jpg
特にWCがキレイ。(一度か二度くらいしか使ったことないけど。)WCがキレイだと女性客が増えるモンです。
久昇時代のメニューも幾らか残っているが新ものが増えた。反面、単価が上がり、ボリュームも減ったような気がしないでもない。
全席禁煙.jpg
客層も上品になったような気がする。愛煙家の方々には悪いけど、店内ALL禁煙になったからかも知れない。
煙草を吸われるお客さんより、吸わないお客さんの方がお料理をたくさん食べるんだってさ。
店内禁煙.jpg
料理居酒屋です。それも創作料理。
創作料理を出す居酒屋って危険でもある。取り敢えずTRYしてみた陳腐で未完成なアイデア料理を押し付けられる場合があるから。でもここの料理は秀逸。定番になりうる完成された創作料理の数々。
おススメ.jpg
私は最初の頃、どうしても久昇支店時代の料理を探して注文しがちだったのですが、新もので凄いヒット作が続々生まれています。カツオ塩タタキ、塩味の肉じゃがなど。
幾人かお連れしたんですが、私がお連れした人たちは皆、「美味しい」、「ちょっと他所ではないねこういう料理」って感嘆してました。
でもその後で、「ちょっと高いねこの店」って。(^^;
3人で22000円だったかな。
お通し3種.jpg
イモチー.jpg
ジャガセロリ.jpg
塩肉ジャガ.jpg
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ジャガイモ.jpg
太刀魚刺身.jpg
にゅうめん.jpg
揚げ茄子納豆挟み.jpg
何だったかな.jpg
塩焼き豚.jpg
焼き塩辛.jpg
卵焼き.jpg
じゃこご飯.jpg
親子丼ミニ.jpg
私はひとりで行ったことが一度だけある。
結局はいつもの定番料理を喰ってしまうのだが、ガーリックがた~くさんまぶしてあるカツオの塩タタキを1人で平らげた。これは3人か4人で喰うならまだしも、1人で全部平らげたら翌日のWCがキツかったね。(^^;
塩タタキ.jpg
1人で行ったその時の勘定は7000円弱だったかな。ジャン妻と2人で行くと17000円くらい。やはり若干高めの店ではある。そうチョイチョイ頻繁に行けない。
創作料理は開発費がかかるのかも知れないな。
丹沢山.jpg
お猪口の山.jpg
マスターの後姿.jpg
板長改めマスターは誠実だし、スタッフの愛想もまぁまぁだが、女将さ~ん、もうちょっとニコニコしてよ~。女スタッフに聞いちゃったモン。「今日は女将さんは機嫌悪いのか?」って。
返って来た返事がふるっている。
「いいえそんなことないですよぉ。話しかけてみてください」
客に気ぃ遣わせてどーするって。
女将さんって店のカオだから大事よ。
昇看板2.jpg
昇看板1.jpg

また帰りの電車はこれかい!!
また帰りの電車が。。。.jpg
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A Legendary IZAKAYA in Kamioola [居酒屋]

まだ明るい1.jpg
右よし左よし鳥佳.jpg
まだ明るい2.jpg
平日の17時過ぎ、横浜市内の公用を終えて直帰すると決め、右暖簾を潜った。
いきなり、「焼き鳥丼!!」
「もしかしてお昼抜きですか?」
「ようわかったね。そうなのよ」
「そんなに忙しいんですかお仕事?」
「忙しかったらこんな速い時間に来ないよ。」
既にUpした通り、上州に行く前の部署への復帰を嘆願したが却下され管理部門、事務部門に異動になった私は、上司もいない、部下もいない、その代わりに支店→行政廻りの許認可関連を全店分ひとりで一手に担う担当になった。
この手の許認可は変更があった場合に通常30日以内、麻薬は15日以内に届け出をしないと始末書みたいになるのでなるべく速やかに処理しなくてはならない。
ひとりでやるのはタイヘンな時もあるが気楽でもある。だってどんなに届出事項が多くたって役所なんてのは17時で終わりだから、17時前に飛び込んで後はハイサヨナラってなもんである。
今日は届出事項が多く、1日に4件回ったら昼を喰い損ねた。昼休憩を取らなかった分、1時間早上がりしたようなもので。
焼き鳥丼.jpg
生ビールで焼き鳥丼をガッつく。鶏、ネギ、シシトウ、うずら卵が入っていた。
お店側は大きな勘違いで、「お昼抜いたなんてお仕事タイヘンなんですね~」なんて言ってる。ぜんぜんタイヘンじゃない私は「昼を喰わなかった俺が悪いの」って逃げた。

「アド街効果はどう?」
「いや~、それが凄いもんで・・・」
私はアド街に出てから2週間来なかったんです。
「観ました?」
「観たに決まってんジャン。30位から21位まで出なくて、20位から11位までも出なくて、まさか一桁かぁって思ってたら9位にドーン」
放映後しばらくの間は混乱して戦場みたいだったという。
「新規のお客さんも増えたんですが、問い合わせの電話が多くて、串ものが8時にはヤマになっちゃったりして・・・」
串ものが8時にヤマになった?
「そりゃぁ予想できたでしょ」
「想定外でした。TVの影響がこれほどとは」
もうTVに出ないで欲しいな。
「3号店(大洋)がTVに出ればいい」
「いやぁ。。。」困惑するスタッフ。
黒ムツ.jpg
メジ.jpg
鯛.jpg
締めサバ.jpg
後日、ジャン妻が、「TVに出ると地元の人が、ああこんな店あったんだぁって言って来るんだよね」
実際そういう風景があった。昭和40年後半の持ち帰り~立ち飲み屋時代に来てた男性が今はいい老紳士になられてTVを見て久々に来店され私の隣に座った。
その方は昔のこの店をご存じで、マスターのお母さんもご存じで、先達風を吹かせるでもなく淡々と飲んでおられた。2年たらずに過ぎない私に話しかけたかったみたいだが。。。
私は黙殺した。
そのシルバー客さんは往時の如くお持ち帰りを数本買って帰られた。
処理済~マスター.jpg処理済~ナンバー2.jpg
私はこれまで居酒屋のお持ち帰りに対しては批判的だった。
店の料理はあくまで店で喰うべきで、お持ち帰られちゃって来店された客のネタがヤマになってしまったら本末転倒だと思ってたの。
酔っ払いのおとーさんが家で青筋立てて待ってるカミさんを懐柔する為?持ち帰る場合もあるよね。店に夫婦で来ればいいのにって思ったりもしたが、差配師、Mさんが言うには、
「でもねぇ、お店で飲むのが苦手な人、飲みに来れない人っているんだよ~」
子供が小さかったり、足腰が不自由で来店できない方もいるだろうし。Mさんに言われてからは考えを少し改めるようになった。
そこで思い出したのだが、今夜はジャン妻が遅くなるということ。
「未だかかるのか?」
「鳥佳にいるんでしょ」
「そうだけど。焼き鳥、お土産に数本、持って帰ろうか」
「嬉しい」
初めてのお持ち帰りです。珍しいですねどうしたんですかみたいに冷やかされた。
初めてのお持ち帰り.jpg
「どう?冷えてる?」
「大丈夫。冷たくはなってない」
「固くなってない?」
「ぜんぜん」
夜です.jpg

その後、やっぱり店で喰いたいというので遅い時間に連れてった。小テーブルです。
今日はテーブル席.jpg
お猪口が二つ.jpg
ジャガイモです。
「それを食べるとお腹がいっぱいになる」(ジャン妻)
(バターが足りないな)
追加したらジャン妻にジロッと睨まれた。恥ずかしいことをするんじゃないって。
ジャガイモ2.jpgバター追加.jpg
そういうジャン妻はレバを喰いながら、「ここでレバ食べたら他で食べれなくなった」
「焼き鳥はしっとり系がいい」とも仰せです。しっとりというか、ジュワ~ッ系ですね。パサパサ系はイヤなんだって。
レバ.jpgトンヅケ.jpg
サガリ.jpg鳥ネギタレ.jpg
アスパラ.jpgミニトマト.jpg
ナメロウ.jpg焼きおにぎり.jpg
処理済~23時で満席.jpg処理済~ジャン妻.jpg
23時になったのにまだ満席である。
小テーブルだと注文の声が通り難いので、ナンバー2に手で会津。。。じゃなかった合図を送る時があるんです。
両手でお握りを形作ったりする。焼きお握りで通じる。
左手でお椀を形作り、右手でレンゲをすくって口に運ぶ仕草をする。これは鶏スープです。

余談ですが、ディック・マードックというテキサスのプロレスラーが大衆焼き鳥屋が大好きで、
「レッツゴー、ロボタン」
これは炉端焼きに行こうの意。焼き鳥を追加オーダーする時、右手で自分の腿をパンパン叩くんだと。すると焼き鳥が出て来る。
手を脇に挟んでパフパフってやると手羽先が出て来るそうな。

マードックは96年に亡くなった。

アジタタキ.jpg
アジのタタキです。
「ご飯少しちょーだい」
アジのタタキを載っけた。
若い衆、特に女の子はじーっと私のアジタタキミニ丼に見入ってる。
「そういう食べ方って美味しいよねぇ。」(マスター)
タタキ.jpgタタキミニ丼.jpg
あれば欠かせない煮込み。
「ご飯少しちょーだい」
煮込みをぶっかけた。
最近、こういう喰い方がクセになってきてる私。
煮込み.jpgMY煮込み丼.jpg
若い衆は賄食でこの手のぶっかけを大きい丼で喰ってますね。この店を誉めてばかりいても何なのでここでちょっと苦言を呈したいのですが、客の前で賄飯を喰うのは止めた方がいい。店の女の子なんかも、お客さんからの差し入れのアイスクリームやドーナツなんかをキャッキャキャッキャしながら喰ってる時がある。この辺りのけじめ、規律がどうも緩んできてるようなのだ。

他にも気にあることがある。
マスターが最後までいない日があるのだ。
気付いたらフッといなくなる。訊いてみたら、
「午前中から仕込みされて通しなんで、今日は上がりました」
これが2回くらいあったのね。22時にはいなかった。ナンバー2、3がいるので営業に支障はないし、マスターがいたら常連客が帰る時はマメにご挨拶したりしてるので、黙って帰るのも一つのやり方ではある。
「マスター、倒れると困るんで・・・」
体調悪いのかな。
いや、そうではないらしいんだな。

それと、奥の板場もそうだが、焼き場にこれまで立ってなかった若手が抜擢されつつあるのだ。

まだある。
新顔が増えている。
それもとびっきりの上玉って言ったら失礼だが、誰が面接してるのか知らんがマスターの好みなのか美人揃い。。。
新顔が増えたってことは誰かが辞めたのだろうか。でも幹部クラスの顔ぶれはいるし。

そういえばMさんが、「この時期、学生バイトさんが辞めるからまた教えなきゃなんないんです」とは言っていた。
教えなきゃならない内容には私の燗酒も含まれる。燗酒なんてまず近年の若い子は知らないしやらないだろうし、この店で初めて熱燗という店側からしたらめんどくさい飲み方があるのを知るのではないか。
熱燗.jpg
群馬泉ラベル.jpg
カウンター、天井の梁を見上げたら群馬泉のラベルも貼ってあったがこれは前回、私が最後に空けた一升瓶で、「群馬泉貼ろうよ貼ろうよ」ってせがんだら、「一升瓶すぐに捨てないで剥しておきますね」
「あのお客さんは群馬泉よ。ちろりは錫、おちょこは曲がったもの」
そういう細かい私のワガママも教えなきゃなんない。裏では「あのお客さんはボトルキープしないでいつもマメにお酒を飲んでくれるのでお店にとっては金づるなの」とでも言ってるかも。(笑)
だけど、新顔が増えていろいろ教えるにしても、新顔が入ったのにマスターが夜にフッといなくなるのは何故だ?
チロリと煮込み.jpg

直接の答えではないが、お会計時にMさんが情報をくれた。
何と!!4号店がOPENするんだと!!
珍しく新規の名刺を貰ったら裏に2号店、大岡川の畔にある「一火」、3号店、文庫の「大洋」。。。
そして4号店「鳥火」(トリカ)とあった。2号店「一火」の2階にOPENする。
一火暖簾.jpg
「鳥火??」
「そうです」
「二火じゃなくて?」
「笑」
「一火」の2階に「二火」だと営業1課2課みたい。おそらくマスターが夜に最後までいないで早くあがったり、新顔が増えてるのは4号店新規OEN準備の為ではないか。
名刺の裏には.jpg

アド街放映直後後の大勝負に出たといっていい。
10月20日OPENです。

後日詳細を確認したのですが、新顔のスタッフが増え、これまで焼き場に立ってなかった若手を焼き方に抜擢してるのはやはり4号店OPENスタッフの準備や教育の為だそうです。
本店からも何人か異動になるのですが、「ベテランも廻しますが全員が経験者というわけにはいかないし。バイトの子たちもOPENからいきなりハンディを操作しないといけないので・・・」(Mさん)

4号店は、蛇の抜け殻みたいにクネクネ曲がった2号店の2階だが、そういう造りではなく四角くて広いフロアらしい。たまたま空きテナントになったんだと。
もしかしたら4店で最も大きい店かも知れない。
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A Legendary IZAKAYA in Oofuna [居酒屋]

大船の伝説1.jpg
この店は大船の伝説といっていい。
カウンターのみ16席で、17時の開店と同時に常連さんで満席になるといいう。

だが常連さんだけの世界に近い。カウンターの合間に1席空いていたとしても、2人で行ったら座れるかどうかは運次第。どうも無言の中で空席待ちになっているらしい。
でも一見さんにはそんなのわかんないから、後から来た1人のお客さんに座られて悔し涙を飲むことになるとか。
私は既に他の店で飲んできたので引き戸を開けるのを遠慮した。いつか1人でフラッと入れる日が来るだろうか。

私が既に飲んだ店も大船伝説のひとつ。
今でも賑わう大船の仲通り商店街の十字路は昭和の光景を色濃く残していて、魚屋さん八百屋さん、花屋さんなどが集まって、小さいアメ横、ドブ板通りを思わせる。
私の前をバケツに魚のアラ、切り落としたアタマをたくさん入れたバケツをズルズル引きずってった。キョーレツな臭いがした。
その市場の先に、これまた18時で満席になる「鳥恵」がある。
伝説の店その2.jpg
開店前から20人の店外行列、大船居酒屋の王者です。
欠点はいつも混んでて入れないこと。でも大雨の日の月曜なら予約無で入れるかも?という大船伝説の居酒屋です。

店内に入ると、入り口右手に活魚水槽があり、そこから奥に向かって細長~くカウンターが配置。このカウンターに超威勢のいい板前さんが数人いて、刺身、焼き物などが調理される。数えてみたらカウンター端から見て男性の板前4人、女性スタッフ4人、フロアリーダーの男性1人。
奥にはもっといるかも知れない。
私は一人なのでカウンターに座った。
カウンターから見上げる2.jpg
お通しですが。。。
蛸ブツに甘いタレをかけたやっつけかな?って思ったら、どうしてこれが見てくれは悪いがなかなかの逸品だった。イロんな刺身の落とし切りのヅケだったんです。
これだけで生が二杯、流し込まれました。
最初の一杯.jpg
お通しのブツ浸け.jpg
黒板には今日の刺身が列挙されている。
サザエ、コショウダイ、イサキ、シマアジ、カンパチ、ヒラメ、マダイ、アジ、赤貝、新サンマ、キビナゴ、シャコ、クラゲ、甘海老、マダコ、生シラス、マグロ。。。
活って表示されてるのは活け締めらしい。
マグロのオオトロ以外は1000円に満たない価格だった。
お品書き1.jpg
お品書き2.jpg
お品書きを見たらソソるのがいっぱいあったが、如何せん1人では喰いきれなさそうだった。隣りの隣の旦那が、納豆オムレツ、メンチカツ、サザエ刺身(大振りの2個ですよ。)をいただいてるのを見たら凄い量だった。それを見てたらお腹いっぱいになってしまいそうなので、ひとり分で済みそうな軽い肴に。。。

この店、3人以上だと奥に通されるが、予約しないとムリそうです。18時になったら満席になったようです。というのはカウンター端からだと奥まった店内は見えないので、「ゴメンなさ~い」ってお断りする声が店内に響くが、まるで店側が自画自賛しているように聞こえた。「この時間帯に来てもダメだよ~」みたいに鼻につくのである。
断られた客が無念そうに引き返していく。
こりゃグループ向きかも。一人で来る店ではないかも。どうもこの店、醍醐味はカウンターではなく、カウンターの更に奥にある座敷とテーブル席の空間らしいのだ。
2階席もあって、従業員の数は20人いるという。
至ってフツーの焼き鳥.jpg
モツ煮込み.jpg
ポテサラ.jpg
マダイ刺身.jpg
お酒と肴.jpg
処理済~左カウンター席が空いた.jpgひとりでの再訪はどうかな。
カウンターの幅が狭いのと、カウンターの向こう側、板前さんの方が一段、高いので見上げるような感じになる。水回りの関係かと思うが、ちょっと落ち着かなくもあった。

でも湘南ナンバーワンのお店を目指して!!というキャッチコピーが凄い。いい店というか、頼もしい店という印象を受けました。
ナンバーワンとは何だろう。価格、味、ボリューム、ネタの新鮮さ。
集客数だったらもう極めているかも知れない。
次回、行くなら最低3人は必要だな。

良い評価ばかりでもなく、中には何でこのクラスの店がいつもこんなに混んでるのかワカラン的な評価もある。


私はカウンター1人だったので気楽だった。3人か4人のグループで奥の方に案内され、そこで店員さんとどんな対話になるかがカギかもしれない。
勘定は安かった。

ちょっと徘徊してみた。
とのやまは満席のようだった。
とのやま.jpg

ここもソソる店ではある。
値段が表示されてないところ、強気の店かも。
次回狙ってる店2.jpg
次回狙ってる店1.jpg

一つ残念なことがある。
これまた大船の伝説、焼き鳥屋「正一合」が改装・・・というか立て直しかな。長期休業に入っている。
新装開店は来年以降にあるという。
写真は店のHPから。 ↓
正一合HPから.jpg

大船は飲み屋街と隣り合わせになる住宅地でもある。
何だか上州を思い出した。似てるんですよ。店の外に自転車が置いてある辺りがソックリ。
自転車が置いてある辺りなんか似てる.jpg

ディープ.jpg
大船の名月.jpg
そしたら皮肉なことに、帰りの電車はこれだった。[あせあせ(飛び散る汗)]
故郷へ帰る電車.jpg
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信伸 [ラーメン]

またまた東京都M市役所近辺の店。
今度は個人商店です。令によって駅からは遠いです。私がこれまで載せたM市の店はいずれも徒歩10分~15分かかります。市役所、合同庁舎、家庭裁判所の近くにあので、私が行政関係の業務を主としてなければ絶対にご縁がなかったと思う。
信伸です.jpg
店構えからして昭和の頃から営ってるなラーメン屋さんに見えます。店頭にデカい煙草の自販機がデンと鎮座していて当然、店内は喫煙可です。
私の気のせいかもしれないがM市街地は歩行喫煙者が少なくないような。。。
上州のT市みたいだ。でも店内禁煙にしたら客が減るだろう。

店主は初老のおっさんです。オバちゃんが2人います。
もしかしてこの店、言っちゃあ悪いけど市役所が新規移転してきたので息を吹き返したんじゃないかって勝手に思ったりする。

前に載せた透明湯ラーメンの店が休みだった時に初めて入った。11時過ぎに入店したら誰もいなかったので、
「まだ早い?」
「今、出前行ってんのよ。ちょっと待っててちょーだい。近所だからすぐに戻るからさ」

カウンター席はない。フロアは狭く、テーブル席×3しかないぞ。(2階もあるらしい)
テーブル席の片隅でしばし待つ。厨房裏口から店主が戻って来た気配がうかがえた。
お品書き1.jpg
お品書き2.jpg
お品書き3.jpg
壁を見渡してオドロいたのが凄い定食類の数。
ラーメン屋さんというよりは中華定食屋さん。生姜焼定食はまだしもサバ、サンマといった焼き魚や、アジフライ、唐揚げ、トンカツ、オムライス、オムチャーハン、カツ丼、親子丼とまぁ何でもかんでもありといった感じ。
ホイコーロ炒飯、鶏肉とクワイ煮丼、キムチオムライス、レバーホイコーロなんていう一風変わったものも。

サバ文化干し定食が800円→750円になっていて、「現在の大きさが仕入れできなくなり少し小さくなりました」とあるのに笑ってしまったよ。値下げしたのはいいけど、現在の大きさではなく、「これまでの大きさが仕入れできなくなり・・・」の表示マチガイではないかなぁ。(笑)
小さくなりました(笑).jpg

1度めはこれ。
生野菜がセットで付いてきた。
セット.jpg

ホワイトボードを見たら定食類をオーダーすると1品100円のものひとつ付いてくるんです。
冷奴、納豆、目玉焼、生野菜、山芋千切り、とろろ芋、オニオンスライス、キムチ、大根おろし、生卵、なめたけおろし、イカの塩辛大根おろし付、きんぴら、といったもの。
もうひと品100円.jpg
味はどうかというと、お店側がご高齢なのと個人商店だからあんまり言いたくないんだけど、ラーメンはイマイチだったなぁ。胡椒が効き過ぎて昔の生ラーメンみたいだったのね。炒飯は薄味だし。
薄味です.jpg半ラーメン.jpg
生野菜.jpgマヨをかける.jpg
こりゃぁフツーの定食にした方がいいなぁって思い、2回めは肉ネギ炒め定食。
前述のようにホワイトボードからひと品選べる。
「サラダ」
「???」
「ああ、生野菜」
[わーい(嬉しい顔)]
炒め物は油っ気が多かった。私は皿を傾けて余計な油を摂取しないようにしたよ。
肉ネギ炒め定食.jpg
肉ネギ炒め.jpgマヨ多めに.jpg
マヨとドレ.jpgこの店、私にとっての特筆ものがあります。
この店、テーブル隅にドレッシング2種と、マヨネーズが置いてあるんですよ。
しかもデカいマヨネーズ。ドバ~っと入れ放題なんです。テーブルの上.jpg
テーブルにマヨネーズ、しかもフルボトルがデンと置いてあるのに感激した。
私は別にこのトシでマヨラーじゃないですよ。ドレッシングって酸味があるでしょう。あまり好きじゃないんです。
でも「ドレッシングは何になさいますか?」って店員さんに訊かれて、その場にない「マヨネーズ」なんて大の大人が恥ずかしくって言えないですよ。上大岡の鳥佳で菜の花のおしたしなんてのが出て、「マヨネーズくれないかな」って小声で言ったつもりがバイトのおねぇちゃんはデカい声で、「カウンター〇番さぁんマヨネーズくださぁい」って絶叫調になったときのこっ恥ずかしさ。。。
菜の花おしたしは薄いそばつゆに浸したようになっていてマヨが合うんです。湯神の蕎麦サラダのようなものですよ。
上州の食堂、「もりや」はマヨネーズ20円だか50円だったかな。しっかり商売してましたからね。あの店はかかあ天下そのものだからそういうのができるんでしょうけどね。
まぁそんなこんなの余談、背景が私にあったので、この店のデカいマヨネーズが鎮座してるのに感激したの。

この店、1件だけ口コミがあったがあまりいい評価ではなかった。わざわざ喰いに行く店ではなく近所にあれば便利だなという位置づけであろうな。
ところがこの店がYouTubeに投稿されてるのを発見して仰天した。時間にして僅か10秒もなかったが、Upされてたのは昔ながらの味噌ラーメンだった。
http://www.youtube.com/watch?v=fDHCnYFHr3E
頑張ってください.jpg
この店、最初は「マヨネーズフルボトル」っていうタイトルだったんだけど、店へのエールも込めて店名そのまんまにしました。
次回、私はオムライスを狙ってはいる。
もしかしたらそれでオシマイになるかも。いつかは包丁を置く時が来るだろうけど末永く営業してください。地元のファンの為に。
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麺や又べえ [ラーメン]

お店.jpg
今年の夏前からM市街を公用でウロつきまわるようになった。なかなかソソル飲食店が散見される。
M市合同庁舎近くの半透明な優しすぎるラーメンから遠ざかり、M市役所前にある支那そば屋さんのニューフェイスの赤い暖簾を潜った。
この店は2012年暮れに出来た店で、M市税務署の近くにある行列のできる有名店、「支那そば亭」の暖簾分けだと聞いた。
この地で開業したのは店の向かいにできた新庁舎が完成することを見越して移転してきたらしい。
市の紹介を見たら市役所関係者の来店が多いと謳ってた。逆に夕方からの集客が課題だという。
税務署近くから新庁舎前へ暖簾分けならお客さんもバッティングしないし、本家に迷惑もかけないだろう。

まてよ。。。???
M市税務署だと。。。???

閃光のようにフラッシュバックッ!!思い出したぞっ!!
私は数年前にM市の税務署に呼び出され〇〇税の追加徴収を督促されたことがあるんです。
何の税かはご勘弁ください。

そうか、私は今年になって初めてこの街に来たんじゃない。その件で数年前に一度来てるんです。
あの時の記憶が浮かび上がってきた。

督促されたんです。税務署さんは取れるところから徴収しようとする。それが仕事だからね。先方は私と連絡取ろうとしたらしいが、携帯電話に慣れた私らは家の着信って確認しない習慣がついてしまっているのと、私もジャン妻も同会社の共稼ぎで平日は不在に決まってる。
連絡のすれ違い行き違いが1ヶ月近く続き、私と直接に連絡取れないモンだから身内を探し回ったらしく、ジャン弟の嫁から連絡が来た。
「お義兄さん(私のことね)、M市税務署から・・・」
「???」
「電話がつながらないって」
「どんな内容だった?」
「〇〇税とか、延滞金がどうとか」
なんだろう。ここで初めて税務署に電話した。

「俺を探しているようだが。。。」
「???」
「俺を探し回る理由を。。。聞こうか。。。」
まるでG13と依頼人の会話みたいだった。

しばし保留音で待たされ、「どういったご用件でしょうか?」
私はムッとした。
「用があんのはそっちだろうがよ」
担当者に代わって内容を聞いたら〇〇税を支払ってくれと。加えて延滞金が増えちゃってたのである。私もそっち方面、税法上の知識がなかったのもあるが支払う気持ちはありますよ。そこを持ち上げればいいものを知ってて払わなかったみたいに疑うような文言を言われた。
私は相手側の木で鼻を括ったような対応にムッとした。
相手の説明は難解で電話じゃ埒があかない。「詳細をご説明します」というので税務署に赴いたの。

対応した相手は若造でね。「あの電話での失礼な文言は何だ」って憤る私に対して丁重に詫びながらも・・・というか慇懃無礼な対応でしたよ。私に対してハッキリ「脱税」という嫌~な単語を使いましたね。
私は、こんな若造を出すなよ、もう1名、立ち会えよって思ったのと、先方は徴収したい、私は「延滞金に関してはそっちの手落ちだろ」の平行線になった。
当時の私は今より若くかなりトンガってたので、静かに怒りを押し殺すように声音を発したが結局は怒声みたいになってしまった。
相手の若造はフロアにいる他の職員たちに聞こえた筈だが誰も助けに来ない。

「払えばいいんだな」徴収額を現ナマで叩きつけたが、延滞金が絡むので、「延びた日数がこちらの計算ですと〇ヶ月と〇〇日間でよろしいでしょうか?」と同意を求められ、その場で現金決済というわけにいかなかった。後日、書面が届いて後で振り込んだと思う。
「その内容が届くまでの日数は追加すんなよっ」って念を押した。

だがすぐ振り込んだ後日、ま~た督促状が届いたのに呆れた。
「振り込んだだろうがよっ。確認してねぇのかっ」
そしたら詫び状が届いた。これで終わりにしてくださいみたいな平謝りな文言もあったね。脅されても詫びても徴収できれば彼らはいいわけです。

私が今いる店、「麺や又べえ」はその税務署の近くにある店からの暖簾分けの店です。
本店と違って行列なんかできてない。本店にも興味がなくはないが、まず足が向かないだろうな。

この店のウリは、隣のお客さんが喰ってたのを見たのですが、ニラそばといって、生のニラとチャーシューの細切りがドサッと載っている韓国料理っぽい味のアジアそば。如何にも辛そう。
ここで喰ったことのある辛党のヤツに聞いたらユッケジャンスープのようなものだという。

引き戸を開けたら気だるいブザー音がする。音で厨房のスタッフが客に気付く。狭い店で壁に沿ってカウンター席10、背後にもとりあえず作ったようなカウンター席が3席あるだけ。
にぼし、と表示されたダンボールがデンと置いてあった。
メニュー.jpg
ニラそばはキツイなぁ。。。
まだ仕事中だしね。ニラとニンニク、辛い系はもともと好きじゃないし。
私もこのトシになって好みが変わり、コテッコテなのは避けてアッサリ系を好むようになった。無難に支那そばにしてみた。
中華そば.jpg
ニラそばなんて亜流があるからガツン系の店かと思わせるが、看板の通りアッサリ魚介系のスープ。鰹節や煮干の香りが鼻に抜け、正統派の醤油の香りが口の中に広がる。
チャーシューはトロリ。麺は細め。縮れが少ない昔からある中華そばの麺です。スルスル入ってしまった。
惜しむらくはスープがイマイチぬるかったこと。刻みネギが多過ぎ。ネギは好きだけど、あんまり多いとネギの香に負けてしまい、口ん中のスープの味が変化しちゃうんだな。
琥珀色のスープ.jpg
麺.jpg

あの時私に怒られた担当官、若造も本店でこの系統のラーメンを喰ってたのだろうか。
今はもうちょっと出世してるかもしれない。それとも異動したか。
年齢を経た今思うには、彼らは損な役回りで自分の金でもないのに怒鳴られ嫌味言われ、若い職員だけに気の毒だったなと思う余裕もできたが。。。
当時は若かった。。。
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透明湯 [ラーメン]

店の外観1.jpg
透明湯???
トウメイユ???
トウメイタンと読みます。日本語とチャイニーズ語を併せた新語でしょうか。
何のことか。察するに鶏ガラダシの透き通ったスープのラーメン???

ここは東京都M市です。
上州から戻り、異動になったら鎌倉市、ここM市、埼玉県某市だの、これまで行ったことの無かった街に日帰り公用が増えた。
迂闊にも初めてM市の行政に赴いた時、私は小田急線沿線なのでここは神奈川県だと思いっきり勘違いしてしまい、「書式が違いますよ~」って一部だけ突っ返されたことがあります。
突っ返された後もチョイチョイ行く機会が増え、どうせなら近隣の美味そうなラーメン屋でも探そうと。市役所~合同庁舎~の徒歩ルート圏内で物色してたらこの店を発見した次第でございます。

駅から遠いんです。
徒歩15分ほど。ちょっと説明し難いのですが合同庁舎近くです。
近隣に努めてる人は利用するとして、駅からここまでわざわざ行く人いるかなぁ。私は2回、行ったんですが2回ともガラガラで、地元のお年寄り?っていうお客さんばっかりだったですよ。
店の外観3.jpg
お品札.jpg
和食屋さん?1.jpg和食屋さん?2.jpg
何だか地味な店構えで居酒屋か蕎麦屋か寿司屋に見えた。
店内はシンプルな造りで、右側がテーブル席、左側がカウンターになっている。
ラーメン屋さんによくありがちな厨房&カウンター席の構造ではなく、厨房は奥にあって、カウンター席はフロアーにあるテーブル席を分断した向かい合わせの構造になっている。境目は布で遮られているので目の前の客とは視線が合わないようになっているんです。

席同士に隙間、余裕があるんです。殆ど店主一人で営ってるので(一度、女性店員さんがいた)、これ以上席を詰めて客数増やしたらさばききれないかもしれない。奥の厨房からは客席フロアが見えないので、扉を開閉する度、呼び鈴のような音が鳴る。
これがカウンター席なんです.jpg
待つこと5分足らず。
写真がボケボケですが塩ラーメンです。
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ダシは鶏と野菜から取っていて、見た目が透明すぎるほどのスープですが。。。
透明度高過ぎっ!!!
写真の腕が悪いのかもしれないが、スープに殆ど色がついていないから薄暗い店内の照明がスープに反射してi-Phoneで撮影するのが難しいのよ。
丼の底まで見えるくらいに透き通っているので、「これってちゃんと味は付いてんのか?」って不安になったからね。
大丈夫です。味ついてます。(アタリマエか)
塩です2.jpg
実際、見た目通り想像通りのアッサリ味で優しい味。優しすぎるくらいで潔さすら感じた。
透明度高し、薄め、アッサリのインパクトだけが大きいラーメンでパンチはないです。家系派、ニボニボ系派の方面の方、こってり好きには物足りなさが残るか怒り出すか(笑)、「もう来ない」ってなったりして。
アッサリ以外の特徴が無いともいえる。お年寄り客が少なくないのもうなずける。
近隣で働いてる方っぽいサラリーマンが2人いて屈強な体格だった。アナタたちこれじゃ物足りないでしょ?って声掛けしたくなったくらい。
量もそれほど多くないのであっという間に喰っちまった。
おそらく私がこれまで喰ったラーメンで最も低カロリーで優しいラーメンではないだろうか。おススメは写真には撮らなかったけど、小ご飯に塩スープを浸すお茶漬けです。
よくある塩ラーメンで、よせばいいのに黒コショウが効いていて必要以上にしょっぱいのを提供するやっつけ塩ラーメンみたいなのがあるが、この塩ラーメンはそういう余計なものは皆無だった。純な味。

2回めは醤油にした。
醤油だとまぁまぁ撮影できたんです。塩よりは被写体が濃く透明度が悪い色からね。でもこの醤油ラーメンですら丼の底が見えそうだったからね。
味は普通です。
醤油です1.jpg
醤油です2.jpg

店の紹介にはこうあった。

醤油ラーメン
丸ごと地鶏と野菜でじっくり仕上げたさっぱりスープが自慢です。
塩ラーメン
まさに透明湯。透き通ったスープでさっぱりしたなかに、旨味が凝縮された当店おすすめスープです。
とりそば(塩)
女性に人気の超~さっぱりしたスープに鳥の胸肉スライスがのったヘルシーらーめんです。
他にもチゲみそラーメン、味噌と醤油のあわせラーメン、トッピングがあった。

私はとりそばは喰っていません。これ以上超さっぱりしてもねぇ。鶏の胸肉ってのもイマイチソソらないし。

女性向きだけど女性客がゼロだったのが気になる。
駅から遠いからかも。思い切って駅近くか、女性の多い界隈に移転して勝負に出たら大成功するんじゃないかなぁこの店。
店の外観2.jpg
美味しかったのは間違いないです。
異色だがこういう優しいラーメンもあるんだっていう衝撃も受けた。だがこのスープの優しさが裏目に出たというか。。。
「優し過ぎるワと言われだけで・・・♪Say Good Bye・・・」
それきり再訪はないまま今日に至っています。やはり優しさだけじゃダメなのよ私。
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