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震災グッズ [人間ドラマ]

私は既に上州の担当から外れています。では最後の定期出張ネタと、それ以外の眠っていたネタをランダムにUPしてみます。

これは最後の定期出張時のもの。
東京駅のMAX.jpg
朝餉1.jpg朝餉2.jpg
高崎駅のMAX.jpg
高崎駅.jpg
駅構内.jpg
T駅西口に降りたらビブレの隣、音楽祭スタージが設置されたり、年末にイルミネーションで煌びやかだった空きスペースに工事重機が入っていた。何か掘り起こしている。
発掘中1.jpg
この辺りは大手流通会社イオンの子会社、イオンモールの進出が決まっている。ビブレは来年3月に解体され、9階建の商業ビルが建つ予定。その工事がもう始まったのかと覗いてみたら、工事現場ではなく何かの発掘現場の風景であった。
工事のアンちゃんに、「何か出てきたんですか?」
「昔の田んぼだそうですよ」
「田んぼ?」
な~んだと思った。刀剣か鏃でも出て来たのかと思ったのに。では昔の田んぼとは何か?
出て来たのは平安時代の田んぼです。それが浅間山の噴火で埋まっていたのが表に出て来たという。平安時代というとおそらく天仁元年(1108年)の大噴火で埋まった田んぼの跡。
この時の噴出物総数は〇〇億トンと推定され、上野一帯に火山灰が降り積もり田畑は壊滅した。
当然、復興の為に開発するのだが、その田畑は豪族が私有地かし、平安の荘園制度へ繋がった。

発掘している一帯は平面に溝があった。水を流したのだろうか。
発掘中2.jpg
掘り上げた土は浅間山の火山灰を含んでいたに違いない。
発掘中3.jpg

バス車内.jpg
私はその発掘現場を横目に見た後、本数少ないバスに乗ってヒマな考え事をしてた。
浅間山か。
遠望するだけでついぞ足を向けなかったが、浅間山は現在でも活火山の筈。
浅間山.jpg
上州は地震は少ないし、海に面してないから津波はない。先日の慣れない大雪には参ったが災害指定にはならなかった。では起こりうる災害というと浅間山噴火だろうか。
2012年に赴任した際、前年度の震災の経験から非常食や寝袋、懐中電灯といった災害グッズが全部の現場に配布された。
首都圏、東京神奈川千葉の間隔で配布されたのだが、ここ上州のスタッフは、「そんなの配られても・・・」困惑と難色を示したのである。
長くいる女性社員に訊いてみた。「何で要らないのさ」って。
「置く場所ないですよぉ」
「そういう問題ではないっ」
「だってぇ、くるま通勤だしぃ、通勤に電車使わないしぃ、首都圏ならわかりますけどぉ・・・」
「・・・???」
「どうしたって必ず家に帰りますよ」
「水道は?」
「井戸とかありますよ」
それはまだしも、「川や沢がたくさんありますから」と言って来たヤツもいた。家の敷地内に小川が流れてるそうなんだな。長閑だねぇ。

何かあったら避難する場所も指定しないといけない。主に学校です。
「何処へ避難するのさ?」
「緊急避難場所ですか?ウチの隣の畑じゃダメですか?」
畑なら何も崩れ落ちてこないと言うんだな。

「道路が崩れたらどーする?橋が落ちたら?」
「全部の道路が不通になるって考えられないです。何処かしら橋や峠は繋がってるし・・・」
「食料はよ?」
「裏の畑から何かとってくれば・・・」と言ったのは農家の出の人。ただ、家に食料ありますという社員が殆どだった。やはり土地が広く、畑や農家に隣接していて、自給自足までいかないが蓄えはあるんだと。
ややイラついてきた私は、「じゃぁ浅間山が噴火したらどーすんだよっ」
「浅間山ぁ?それっていつ噴火するんですか。ぶふふっ(笑)」
いついつ噴火しますって予告するもんでもなかろうけど、私のことを、東京から来た人はこれだからなぁと思ったフシがある。
どうも私の社の人間は危機感覚が希薄でしてね。

リッツ大缶.jpg私らも昨年の春、3月末だからちょうど昨年の先週ですね。(月日の経つのは早いものですね。)上州から引き上げる際に事務所にあった震災グッズの処理に困った。
グッズの中にはレトルトカレーや缶入りビスケットがあって、私の大好きなリッツの大缶があった。バカな私は止せばいいのに本部の女の子に問い合わせた。
「喰っちゃっていいか?」
「ダメですぅ」
「何でさ。もったいないじゃんか捨てるの。リッツにチーズ載っけて喰うの美味いぜ。ブランデーのつまみに・・・」
「ダメですっ!!」
キツい呆れた口調で言われので結局は新規で開いた現場に送った。

その時から1年経った前回出張時、Aという女性リーダーから相談があった。
「震災グッズの賞味期限が・・・」
「賞味期限?切れたら捨てろよ」
「ええっ、もったいないですよっ」
「もったいないかね。で、いつ切れる?」
「カレーとか来年切れます」
「でも昨年俺らが東京に引き上げる時に喰っちゃっていいですか?って本部に問い合わせたら喰っちゃダメだって言われたよ」
Aは、そんな子供みたいなこと聞いたんですか?という表情だったが、その傍らでTという大柄女性(空き缶プレスお嬢様)が満面の笑みでニコニコしながら太い長い両腕を前後に振ってブリっ子している。
Tは、「賞味期限切れる前に食べてちゃってもいかな~、いいいですよね~」という意志表示をしていて、私に「食べていいよ」の返事を期待しているんですよ。
AはTをチラチラ見ている。どうもAは自分の意志ではなく、後輩Tに「言ってください」って押し付けられたように感じた。
一旦は却下した私。
「ダメだよ喰っちゃ。お前喰いたいんだろ」
「食べたいですっ」
でも食べなくてとっておいても期限はやってくるので、「切れるまで喰っちゃダメだよ」と言ってしまった。それは切れたら喰っていいよと言ったに等しい。
「じゃぁ切れたらすぐ食べていいですかっ?」
切れてもすぐ喰えくなるわけじゃないが、私も立場上、公然と、「喰っていいよ」とは言えない。おそらく廃棄処理をしてから各人に分け与えることになるでしょう。

一応はジャン妻に確認した。あれって喰っていいのか?
「いいんじゃない食べても」と言うのである。
「だって前に俺、リッツの大缶、喰っちゃダメだって言われたよ」
「あれは期限内だからでしょうよ」(ジャン妻)
「??」
「商品価値があるのに食べていいわけないでしょうよ」(ジャン妻)
では賞味期限が切れる来年まで待ちましょう。
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