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国峰城 [隠れ郷土史]

こっちだよ.jpg
熊が出ます.jpg
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-01-14-2
国峰城は昨年秋、「熊出没注意」で断念した。
断念したということで、私ん中でも残念でもあり、未達成感をずーっと引きずっていた。

この城塞は、どのサイトを見ても、途中の御殿平という駐車場兼公園へ至る山道がガレていて、一般車の走行に不向きだというのばっかり。
倒木、倒竹、雨水が地表を抉った跡、落石がゴロゴロしており、車高の高い4WD車か軽トラ、軽自動車かオフロードバイクでないとキビシい。くるまを大事大事にする人は止めときなさいというもの。

では麓に停めて歩いたらどうか。
1台停めるスペースはあったのである。そこから歩く。
山の峰々に散在する全部の郭は無理でも、3月末に上州を去るまでに、せめて登頂部、本郭までは行けないかなって思ってた。

問題は熊です。
春になって暖かくなってきた。冬眠から目覚めた熊は最初は動きが鈍いらしいが腹が減っている。そうそう出くわすもんではないと思うが一抹の心配はある。
その心配を不要にするものが手に入った。ジャン妻がこういうものをくれた。
ホイッスル.jpgこれはくるまのシガレットに差し込んでi-Phone他、USBケーブルを装着して充電する変換器みたいなものです。
3月末に私は横浜の実家からアベンシスを持って来て、これまで様々なところへ連れてってくれた社用車と交代する。社用車は会社の資産なので売却せず、どっかの支店の配達カーにするんだと。
引き渡してから、自家用アベンシスに最後の荷物を積んで横浜に帰還することになっている。



ところがアベンシスにはUSBのジャックがないのです。
I-Phoneはご存じのようにバッテリーの持ちがイマイチ少ない。でもしばらくアベンシスは買い替えるつもりはないので、この充電込切替器で充電してi-Phoneを再生するのです。

この切替器、見ての通り短くズングリしてるので、一度、シガレットに差し込んだら抜くのに大変な労力を要することがわかった。そしたらジャン妻が、「紐をつけておけば抜き易いでしょ」とアホな気を利かせてくれた。
実際はそんな紐なんか引っ張ってもなかなか抜けず、紐が切れそうになり、力ずくで引き抜いたのだが、ジャン妻はその紐に何故か“笛”、ホイッスルを付けてくれたのである。
「この笛は買ったの?」
「わざわざ?カタログハウスで服を購入したらついてきたのよ」
まてよ?
この笛さえあれば、この笛を山中で吹けば熊は警戒して寄ってこないだろうと。私は熊笛というのはどんなモノか知らないが、それに代用してやれって思ったの。
そしたら急に国峰城に行きたくなった。再訪したくなった。
あの断念したリベンジを果たしたくなったのです。

くるまを麓(根小屋地区)に停めて.jpg登城入り口は、「熊出没注意」の場所。
ここに至るまでの道は幅が狭く行き違いがギリギリ。一台、地元のくるまとすれ違った。不慣れなこっちを慮ってか会釈しながら譲ってくれたが、また城山に行こうとする酔狂な輩が?って思ったかもしれない。
麓の根小屋に当たる場所(根小屋とは家臣の居住地みたいな意味で、今は住宅が建っています)のスペースにくるまを停めた。そこから笛を持ってトコトコ歩いた。

山道1.jpg山道2.jpg
城山は群馬サファリパークの南側にある。
標高は428mで麓からの比高は170m~200mほどだという。
路を見て思ったのは、重機が入った形跡がある。。。
新しめの轍が残っていたんです。
もしかしたらくるまで行けるか?でもやはり自重して徒歩で行きました。
山道3.jpg山道4.jpg
時折、笛をヒュッと吹いてみる。
ガサガサガサッって音がして、何かが走っている気配はあったんです。デカい鳥が茂みから飛び立ったりした。

幸いにも私が歩く登山道から見て進行方向の左右か前後かわからないが、2ヶ所でカン、コンっていう音がした。
木か竹を鉈で切っているような音だった。この山にいるのは自分だけではなく、自分を含めて3人いるのはわかった。
時折、カン、コン、ガサガサガサって音が響く。
私も時折、ヒュッと笛を吹く。

坂を登っていった。
くるまで行こうと思えば行けるな。。。
1本だけ細い竹が倒れてただけで、他は荒れてはいるけど走行をジャマするものはなかったです。地元の方が取り除いてくれたんでしょうな。

御殿平へ出た。
ここは城主一族の普段の居住区だったという。今は公園と駐車場になっている。
御殿平.jpg
山上部へ向かいます。
御殿平から先の山道.jpg竪堀.jpg
大木戸口跡.jpg
城山へ(竪堀).jpg
整備されてる方なんだろうけど、急です。
丸木で留めた階段には枯葉がフワフワして滑る。急な斜面、階段で、ゼェゼェ喘いで息切れがしてきた。
桟道2.jpg喘ぎ喘ぎ.jpg
二郭.jpg堀切(浅いけど).jpg
途中、2回ほど座り込んで休みました。
ようやく明かりが見えて頂上に出たと思いきやここは2郭で、頂上の本郭はまだ先になる。
ゼェ・・・ゼェ・・・
膝にきて足が上がらなくなってきた。最後の階段です。
急っ!!ゼェゼェ.jpg
本郭2.jpg
説明版.jpg
本郭は上がってみるとたいして広くもなく、それほど見どころがあるわけでもない。ここから西の尾根に行くと尾根を断ち切った壕が幾本かあるらしいがそこは断念した。なので、山の峰々に点在する他の郭には行ってません。ちょっともう勘弁してくれって感じだったので。
この城塞にいたのは箕輪の長野業政を盟主と仰ぐ上州一揆衆の一族、小幡氏だが、日頃からこんな山ん上に居住してたんじゃなくて、通常の居住区はさっきの御殿平。ここ山上は籠城時の中郭、司令部です。

帰途はあの急な階段を降りるのか。
上りより下りの方が危険かもです。祠が2つ3つあったので、無事下山を祈願していくばくかの小銭を置いた。
祠がある.jpg下りこそ大変1.jpg
ゲッ!!何この坂!!
下りこそ大変2.jpg
上りと違って下りはまた別の怖さがある。吸い込まれそうだった。
下りは足元に集中したので2枚しか撮影していません。御殿平まで下りたらホッとしたよ。
そこから先は林道を悠々下る。
カン、コン、誰かが木を切る音がまだ音が響いている。
下ってたら鼻水とクシャミが頻繁に出るぞ。カン、コンの音に交じって私のクシャミが連続する。カン、コン、クシュン、カン、コン、クシュン。。。
山作業してる人たちはクシャミなんかしない。闖入した私のクシャミは確実に彼らにも届いている筈。
ヤラレた。攻城には成功したが、上州花粉にやられた。
熊出没注意.jpg
平成25年3月9日の時点で、国峰城は御殿平まで軽自動車なら行けそうです。
ただし、私は行ってません。徒歩で歩いてみて、これならいけそうだなっていう感触を得ただけ。くれぐれも自己責任で慎重にお願いしますね。
国峰城遠望2.jpg
麓まで下りて振り返ったところ。あの頂上部に私は登ったんだなっていう変な満足感。
だけどクシャミが止まらない。グシュッ!!
国峰城&峰城マップ.jpg
コメント(10) 

コメント 10

雨曇子

ついに、国峰城踏破、おめでとうございます。
年に何人、本丸跡のベンチに腰を下ろしてくれるでしょう。
高崎の南に熊の出る山城があるとは、
群馬恐るべし。
仕事の片手間に、160もの山城を明るみに出していく
船山史家さん、恐るべし。
by 雨曇子 (2013-03-13 18:29) 

ナワ~ルド@峠おやじ

熊注意の国峰城探索おつかれさんどす。
MTBなど自転車で行くのが無難ですなあ。私の場合。
そしてやはり熊鈴とか熊笛(ホイッスル)とかラジオとか音の出るものが必携品でしょ。熊は目が弱いらしいですからね。

花粉症お大事に。
by ナワ~ルド@峠おやじ (2013-03-13 23:01) 

mackk

国峰城、行かれましたか。
前回のレポの時にも思ったのですが山ではこの標識は当たり前?のように目にします。(だからと言って慣れっこになっているわけではありませんが・・・)
熊さんと遭遇したと言う方には何度か出会いましたが、幸か不幸か自分は一度も出会っておりません。このごろは熊も平気で里に出てくるようになったらしく(というか、我々ヒトが住む世界と彼らの世界の境界線がなくなってきたことが一番の原因みたいです)

いずれにせよ未達成意感を克服され、よかったです。
by mackk (2013-03-13 23:16) 

船山史家

雨曇子さんコメありがとうございます。
熊がナンボのモンじゃ、俺には笛があらぁ、出るなら出てみやがれ、っていうバカな気概で登頂してきましたよ。でも本郭は後半バテました。しっかりした服装、装備、履物、杖とかないとキビシイかもです。上るより下りる方がヤバかったですね。
地図をごらんください。今日は城の南の細い県道を走ったんですよ。国峰の峰続きで、地図の左下に(見難いですが)あるものへ登頂してきました。
でも上州の山城巡りはもうすぐ終わりです。いやぁ名残惜しいです。せめてあと1年、いたかったなぁ。
by 船山史家 (2013-03-14 18:06) 

船山史家

ナワさんコメありがとうございます。。
今日、追加Upした地図を見ていただきたいのですが、左下に小さく峠があるでしょう。私、今日はその峠へ行ってきたんですよ。自転車じゃないけど峠オヤジでした。
峠を抑える目的なのか、小さいけど国峰の前身らしきものがあったんです。記事としては国峰の続編になるのかな。そこにも全く同じデザインの熊標識がありまして。「ここもかよ」って。そしたら国峰の峰続きなんだそうです。
昨夜、雨が少し降ったからか、今日は花粉症は殆ど大丈夫でした。
by 船山史家 (2013-03-14 18:07) 

船山史家

mackkさんコメありがとうございます。
国峰の未達成感を克服して(全郭は廻ってませんが)自分では満足したらまた欲が出まして、国峰の峰続きにあるその名も峰城というところに今日行ってきたとこ。国峰より高所でした。
国峰に移転する前の城説を土地の古老(足腰がシャンとしてました)からお聞きし、案内していただき、帰途は図々しくもその方のお宅に上がって、お茶その他をいただく仕儀に相成りまして汗顔の至りでございます。
熊が人里に下りてくるようになったのは、熊のエサにならない(実がならない)杉とかの木を植えたのと、人間と熊や他の動物たちとの緩衝地帯を乱開発しちゃったのと、猟師の数が減ったことが要因ではないでしょうか。
4月になればお腹を空かせたクマ公たちが出てくるでしょう。
by 船山史家 (2013-03-14 18:07) 

板垣真真誠

若い頃に描いた国峰城の絵を探していたらここにたどり着きました。センターに展示されている大きな絵は私が若い頃に描いた絵です。城の復元画の道に進み始めた頃だったので凄く思いがある作品です。
あれから沢山の城、旧跡を復元してきました。懐かしいです。
突然すみませんでした。
by 板垣真真誠 (2014-08-30 15:31) 

船山史家

板垣さまご訪問ありがとうございます。
著名な板垣さまからコメントをいただき汗顔の至りでございます。
平日、灯りが消えた資料館で、1階にある養蚕関係の資料を薦められたのですが、黙殺して2階に駆け上がったら板垣さまの描かれた素晴らしい復元図、特大パネルに釘づけになりました。
国峰城は山々の峰に山塞が点々としていますね。御蝋山の的場、枇杷久保の砦、そして峰城、それらを含む一大要塞集落が克明に描かれていて、現地の外濠から城山を望みながら往時の雄姿を思い浮かべました。
峰城の記事でございます。↓
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-03-15
また何処かの資料館で絵に巡り合えたら嬉しいです。ありがとうございました。
by 船山史家 (2014-08-31 13:47) 

上泉

普段は桐生在住ですが、今日いきました。
橋が工事中にて入れませんでした。

仕方ないから麻場城にいったら、小学生が50メートルはある城塞をランドセル背負って走って登ってきました。
おそるべし。
by 上泉 (2015-03-10 23:00) 

船山史家

上泉さんコメントありがとうございます。
登り口の橋が工事中でしたか。何かのサイトで、橋を渡らずに、そのまま真っ直ぐ道なりに坂を歩くと、途中、民家の脇を通って畑に出るのですが、その先を行くと御殿平に出るって見たように思います。
でもまぁあまり無理しないでください。

麻場城は芝生や草で固めてあるから登り易いですよね。
その小学生君は成人して他所へ行ったら、「子供の頃、こういう場所を登ったんだ・・・」って誰かに話すのではないでしょうか。
by 船山史家 (2015-03-11 07:53) 

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